TOKYO ハンドクラフトギターフェス 2007 その1
ついつい、行ってしまった。
ちょっと前から気になっていたけど、お目にかかれる機会は無かろう、と思っていたギターがあったのだ。
Sonidoというギターでボディをくりぬいて作るという何とも贅沢なシロモノ。
それと竹製のギターCreoBamboo。
いったいどうなっているのだろう?と興味津々だった。
昼いちで飛び込んだ会場は、まだ空いていた。
空いていたから、順に見て行けばよかった(と後悔)
Sonidoは、ものすごいいでたちだった。
そりゃそうだ、バックとサイドは無垢だから、美しい美しい。
なんとも悩ましいラインである。
とりあえず弾かせていただく。
今までのギターとは全く違う。
木材が作り出した空間が上手に鳴っている様な音だ。
もっとガンガン鳴るのかと思っていたが、結構繊細な音に驚いた。
悦に入っていると、こちらもどうぞ、と竹のギター。
あぁ、この人見たことある、中村さんだ。
とりあえずスチール弦のほうから、、、
意外と重厚な音にこれもビックリ。
どちらかと言えばナイロン弦のほうが気持ち良い。
竹のギターって見た目と違う音なのね~
と思っていると、もう一本あったのがこれ。
すっげー鳴る!
カラッとしてて、楽しい音だ。
同じ人が作った楽器とは思えない。
なんというか、、
米国製Martinが、さくさくのビスケットだとしたら、独国製Lakewoodは、しっとり焼き上げたクッキーで、これは、せんべいだな。
しかも、歯ごたえのある、バリっとしたせんべいかも。
これだけ音を操れるのってのは、中村さんという人はすごいなぁ。
今まで弾いたことの無い感触と音色だ。
うぅ~これは良い。
ほしい。
これもさっきのSonidoも「琵琶」や「三味線」といった楽器を想像させる。
音が似ているわけではない。
そういった神秘的なテイストがある。
もっとその神秘感が前面に出てくれば、のめりこみそうだ。
ギターという楽器は西洋の文化から培われたので、調度品、装飾品といった、付加価値がのせやすい楽器だと思う。
材質、作り方、音色等々も、過去の偉大な職人が膨大な時間をかけて作り上げてきた。
しかしそれも時代とともに変化せざるを得ない。
伝統を踏襲することは、大事であり難しい。
それより難しいのが、伝統を踏襲しながら新しい文化を作ってゆくことだ。
この竹のギターは、その過程にあると思う。
家内が気に入ったのはトラベラー。
これも楽しい音がする。
弾いていても楽しい。
乾いていて、ノスタルジーを感じるような音だなぁ。
いずれは手に入れたい。
もう少し生活に余裕ができたらね、、、、
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コメント
お越しいただきありがとうございます
山本さんと私はこの八年一緒に歩んでいます
造っている物は全く違いますが二人のアイディア経験値がなければお互いのここまでの歩みはありません
その成果が今の時点ではごらん頂いた物です
私は来年還暦山本さんは71歳
二人とも死ぬ寸前まで造りたいと思っています
そして私たちは日本の楽器文化を継承した日本のギターを造りたいと思っています
世界にはその国の文化を込めたギターが必ずあります
そして常に変化しつづけ止まる事をしないのがギターの歴史です
クラシックギターだって変わっていないようですが実は少しづつ変化をし
それが進化になっています
何時の日かジャパニーズオリジナルギターになることが望みです
今日本にあるものはアメリカンギターのコピーしかありません
こないかもしれませんが
はしり続けます
投稿: クレオバンブー | 2007年5月28日 (月) 午前 12時46分