竹ギター日記7
薬が変わって、4日目の夕方からパキシルを止めたために起きる例の症状に悩まされ、結局その週を棒に振ってしまいました。
少しずつ良くなる兆しがあったので、木曜日にジェイゾロフトを再び1錠に。
翌日の金曜日は、久しぶりに良い目覚め(といっても、とりあえず行動できる状態ですが)
よし!と気を入れて、、、、鏡を見ると右目が真っ赤。え?
しかも痛い。
眼科へGo!
車を運転してたら、そのまま天国まで行きそうになってしまった。
やばい、反射神経が鈍くなってるらしい。
結局、逆さ睫毛だったのでひと安心。
ゆっくり帰宅し、静養。
そんな週だったから、かなり鬱っぽかったんです。
何か他に楽しいことを考えて、気分転換していないと、どんどん奈落の底に落ちてゆく。
手の届くところに、竹ギター。
これは最高の気分転換です。
そして何か他に楽しいことを考えよう、とまた竹ギターを眺めては、ニヤニヤ。
というわけで、第3弾。
電化しました。
新しくブリッジを作り、ピエゾを入れてみました。
ニューデザインのブリッジは、こんな感じ。
いろいろ調べると、篠竹は「油抜き」をすると硬く締まって良いという。
ゆでても、あぶってもOKだそうです。
ゆでると乾かすのが面倒なので、あぶりました。
3年も乾かしたのに、結構湯気(油気?)がでるもんですね。
こんがり美味しそうなトースト色になりました。
でも硬く締まった分、加工が厄介になりました。
通常だと、弦の真下に入れるのですが、中空という構造を生かし、ピエゾは中へ。
篠竹を貫通した「けや木の板」がピエゾを踏んずけています。
ちょっと判りにくいと思いますが、中央で金色に光っているのがそうですね。
弦の直下につけても良かったのですが、そんじょそいらにありそうな、安っぽい音が創造されますね。
そんな音で満足するほど、若くないのでいろいろ考えた末、こうなりました。
要するにボディの音がほしいのです。
この形のブリッジに変えてから、音量が増したということはボディが鳴っている証拠ですよね。
せっかく竹でできているギターなのですから、その価値を存分に出してみたいと考えました。
しかし、考えたまでは良かったのですが、5mm厚のけや木の板に3mmのピエゾを入れるための溝を掘るのは至難の業でした。
1mm、3mm、1mmという凹断面になるわけです。
くわえてバー状のピエゾから配線が直角に出ているので、その分も彫らなければなりません。
結局、出来上がったところで、ひびが入り、アロンアルファーでコーティングしました。
不覚にも指のあちこちに切傷を作ってしまい、本日はちょっと演奏できる状態ではありません。
もう少々お待ちください。
余談
最近、家内がこのギターのことを「たけぞう(竹蔵?竹造?竹三?)」と呼んでいます。
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コメント
私も鬱だったとき
ギターを造ろうと思いました
それによって憂鬱な気分を忘れようとしたのです
そのエネルギーが竹のギターを造ったと言えます
鬱な気分を何かの創造エネルギーに替える事に成功しました
私の竹ギターにそう言う力がこもっている事を信じています
そして鈴木さんの鬱な気分が少しでも和らぎあわ良くば脱出する事が出きればと祈ってます
このブリッジの最大の特徴は弦の振動エネルギーを効率よくボディに伝えるだけでなく増幅して伝えているように思えるのです
普通は振動エネルギーを伝えきれずテールピースに逃げテールピースがなってしまうんです
これだと振動をボディに殆ど伝えテールピースには余り振動は逃げていないでしょう
油抜き
あぶれば表面は軽いカーボン化し煤竹になりかかっています
煤竹については機会を見て話しますが
いってみればローズとハカランダの違い
これは明らかに音が違うのです
私はその違いを見極めそれに近い音を別な方法でする事を考えています
単純に材の違いだけで音を変えるのではなくその技術を開発確立したいのです
そうすればむやみに大切な天然資源を伐採する事はなくなると思っているのです
投稿: クレオバンブー中村 | 2007年7月22日 (日) 午前 09時53分