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竹ギター日記11~里帰り

今年の8月24日に我家へやってきてくれた中村さんにお会いしたときからの約束。
ネック裏のトラスのほころびを修理したいただこうと、里帰りさせることにしました。
冬場の乾燥した時期が修理には一番良いとの教えに、ひたすら冬を待っていました。
本当なら11月にクレオバンブーの工房へお邪魔する予定を立てていたところ、やはり叶わぬ夢。
IT系半病人サラリーマンには、やはりまとまった時間と金を作ることはできませんでした。

6月30日に竹ギターが我家へやって来て約半年。
思考錯誤と勘違いの連続。
どんどん良く鳴る法華の太鼓ではありませんが、この竹ギターの変わりようにもずいぶんありました。

まず当時の写真と比べると色がずいぶんと違ってる。
これは、篠竹で笛を作ろうと思っていた頃に見た記事で、ケーナ奏者の手入れは、なんと素手で磨くという。
あれまぁずいぶん不衛生なと思ったけど、調べてゆくとどうやら篠笛もそうらしい。

かくいう私は脂性の手。
で、やってみた。
面白いように艶が出る。
普通のギターだったら、手脂は拭き取るよね。
ギラギラ、ギトギトになっちゃうし。
でも、この竹ギターは、すーっと染み込んでいく。
おもしろがってやると湿気そうだからほどほどに。
最近じゃ深味がある黄色?茶色?赤っぽい?そのうち鼈甲色になるのでは?と思うほど。
竹の繊維が浮きだってきて、とても綺麗です。

音は?
それは、過去の記事をご覧ください。

最近じゃ、かなり強いタッチで弾いても音の頭が潰れません。
琵琶、三味線といった楽器は、棹に糸があたって雄雄しい音が出ます。
これはギターで言うビビリ。
ギター弾きは、これを嫌う方がほとんど。
なぜなら音が濁るから。
しかし、この竹ギターの場合は、ある意味これが快感かも知れません。
最初は気づかなかった、というか音の立ち上がり方が普通のギターに似ていたから。
ところが、秋~冬にかけて毎日弾いていたら、ある日突然面白くなってきました。
環境?弾き方?それとも?

これは、いけそうな気がします。
それをどうやって調整するかは、修理が終わってからの課題となるはずです。


里帰り。

クリスマス、年末年始は、生みの親に抱いてほしい竹ギターです。

Ts360279

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