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御茶ノ水界隈

何度足を運んだことだろう。

先日14本目に1996年製メイプルのLowdenギターを買った上司と出かけた。
飲み屋でもないのに「行きつけの店」で試奏する。

いったい今まで何十本のギターを弾いただろう?
脳はおぼえていないのだが、弾き始めると「手」がおぼえているらしく、細胞が活性する。

最近物忘れが激しいので、やはりブログに書いておこう。
そのためのブログだ。

今日試奏したギター。

Froggy Bottom Model H DELUXE KOA (1994)
Froggy Bottom Model K DELUXE マホガニー (2000)
Gilet medium jumbo (2002)
Jeff Robertson SJ KOA (2004)
Sergei de Jonge OM ジリコーテ (2003)

この方は、自分でも多少は弾くのだが他人が弾いている音の良し悪しを参考にする。
楽器を選ぶためには、ある意味正しい。
しかし弾いている人間がいつも「私」だということに疑問を感じる。
あまりにお粗末な「基準」ではなかろうか?
私にも好き嫌いというものがあるので、手に持った楽器で音の出し方も変わるはずだがなぁ?

と、つべこべ言っていても出てくるものは拒まず(というかむしろ望んで)いつものごとく、次々と弾いてゆく。

上司の好みは、Sergei de Jonge OM ジリコーテ (2003)
これは、本人に聞かずとも判った。
しっとりとして、深みのある音。
決して音量は大きくない。
好みによっては「鳴らない」と判断されるかもしれない。
しっかりと出るがブーミーでない低音、繊細でギラつかない高音。
クラッシックギターです、といっても過言ではない音の出方だ。
非常に可憐な感じがする。
金があったら買うと言ってるが、先月Lowden買ったばかりだからなぁ。
でも次のギターを買いに、、、、と店長に言ってたし。
興味津々だ。

第二候補。
これは私が気に入った。Jeff Robertson SJ KOA (2004)
比べた2本のFroggy Bottomは、どう鳴らしてもFroggy Bottomの音がする。
MartinやGibsonといっしょだ。
それ以上でもそれ以下でもない及第点がつく。
Giletにいたっては論外だった。
それにひきかえなんだ?なんだ?というのがこれ。
ギターの常識を覆すがごとく、ブレージングが頑丈で、その数も多い。
加えてトップが厚い。
常識的に考えれば鳴らない。
でもけっこう鳴る。
不思議だった。
鳴らし方にコツがいる。
タッチに切れがないと絶対に鳴らない。
指の第二間接から先の集中力が問題だ。
我が家にある「竹ギター」にそっくりだったので、結構つかめた。
慣れるととんでもない表現力がある楽器だからだ。
こいつも同じにおいがした。
聞いていた上司は、うなっていたが、わかったのだろうか?
買わせることは簡単なのだがなぁ。。。。
このJeff Robertson氏は現在はギターを製作していないとこと。
この方の兄が亡くなり、その兄の子供を引き取って暮らしているため、ギターつくりでは生計が立たず、他の仕事をしているという。
何か間違っているような気がする。
このギターもずいぶんと値引きされていた。
いいのか?

だいたいギターなるものは、日本の文化では無いから、簡単に浸透してしまったのだろう。
日本人は海外の文化が好きだからねぇ。
うらはらに自国の文化を軽視している。

買ってすぐにいい音が出て、弾きやすくて、希少価値が高くて、財産価値があって、みんなに自慢できて、、、、、

なんてね。

まぁ、貧乏人のねたみですけど。

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コメント

すぐ音が出て
弾きやすくて
希少価値があり
財産価値がある

今のギターでこれからこうなる可能性があるギターとは

すぐ音が出る・・・・時がたてば出なくなる
弾きやすい・・・・誰でも同じ音
希少価値・・・・量産では無理いっぱいあるもん
財産価値・・・・最低50年は持たなければ

今のギターこれら矛盾する

こういうのが欲しければこれらとすべて逆のようなギター
50年先を見たギター出なければそうならない

今ある弦楽器の名器みんなオールド

50年先を見て造らなければ意味が無い
量産物は今を見ている
自分も今竹の量産物を検討しているからそこがいやなのだ

といってもこの一月半妻の看病で製作できないのだがおかげでこういうことを考える時間はある

投稿: クレオバンブー中村 | 2008年5月14日 (水) 午前 06時55分

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