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TOKYO ハンドクラフトギターフェス 2008 その1

再会だった。

11時の会場とともに入る。

大柄の中村さんはすぐにわかった。
挨拶もそこそこ、会えばすぐにギターの話が始まる。
待っていた、このときをずっと待っていた。

今回中村さんが持ってきたのは、ナイロン弦2台。
ブログで見ていたが、弾いてみるともう別世界だ。

P1000009



















張りがあって明るい音。
音の粒が手にとるように良くわかる。
ポンポンと弾けるように前に出てくる
ナイロン弦の新しい形かもしれない。
なんと表現してよいか迷うが、ダラダラ弾くと音が出てこないと思う。
ピックで弾いても良いかも知れない。
弦を弾くときに、ある程度のスピードがあればやたら鳴るのだ。
それに倍音が非常に面白い。
きっとそれはこのせいかな?
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溝?紋?
ともかく、この手の込んだ造作には頭が下がる。
ブログでも紹介されていたが、手仕事の極致だ。
いかに電動ノミとはいえ、側板の内側全てに施されている。
ここにギター内部の定在波がぶつかって共鳴すればいやおう無しに倍音が生じてくる。
実に面白いし興味深い。
これはきっと始まりだと思いました。
まだまだこれから先の物語がありそうです。
中は柿渋が塗ってありました。
画像では判り難いのですが、全体的に赤っぽい色です
それがまた音を左右しているのでしょうね。

で、次はこれ。
P1000012




















なんだ見た目は同じジャン、、と思うが弾いてみると全く違う。
柔らかで伸びのあるとてもよく響く音。
これが中村さんマジック。
ドイツでは、ワイスガーバーの音と同じだと評価されたという。
私はワイスガーバーの音は知らないが、それ以前に純正統派のクラッシックギターの音を感じました。
中村さんいわく、少し低音がブーミーだと言っていたが、それは耳の差なのかもしれなません。
私は、その音が非常に豊かでふくよかに感じました。
それでいてクローズドコードが濁らない。
9thや11th、13thといったコードに加え、部分的に♯や♭を混ぜて弾いても実に気持ちが良く響いてくる。
ついついボサノバを弾いてしまった。
いやーこれはすごい。
クラッシックギターから出てきた私にとっては、こんなに気持ちのよい音は無い。
弾けば弾くほど癒されるのだ。
しかし、これが「竹」でできているというは、もっとビックリする。
なんというか、既成概念をこえた創造を掻き立てる音ですね。
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中にはおしゃれなタグが。
中村さんらしくないような気がしますが、これはやはり無いといけません。
世界のナカムラになってほしいです。
でも、紙は和紙でお習字のように行書体で書かれていたらGODDだと思ったのは、私だけでしょうか?


I take a break a little.

To be continued

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コメント

すみません訂正させてください

下のギター
ラミレスと同じ音とありますが

100年前のドイツの作家ワイスバーガー初代(マーチンの師匠)が造ったものと比較したんです

それとよく似ていました

このギター昨年のフランクフルトショーに展示するため造ったもの
伝統的なクラシックギター音楽を演奏するためのギターということを意識して造りました


上は今年のショーのため新しい提案をしようと思ってそういったものでは対応できない現代の音楽を意識して造った物といったところです

都合がありフランクフルトにはもって行きませんでしたが

投稿: クレオバンブー中村 | 2008年5月25日 (日) 午前 08時10分

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