秋葉原の冬
仕事で秋葉原に行った。
来るたびに様変わりをする。
もうここへ部品を買いに来るのも限界だな。
品揃えが悪い。
というより無い。
店舗に在庫を置かない商売をやらないと価格競争に負けてしまうからしょうがないんだね。
もうネット通販にしよう。
見て、買って、駄目だったら交換する。という仕事をしていた。
タイムイズマネー。
通販だと時間が読めない。
足を棒にできる若さが私には、もう無い。
しかし、
それにしても、店内のBGMってのは、何でこんなにやかましんだ?
頭痛がするよ。
昔の秋葉原は、もっと上質な音が溢れていたぞ?
ふとラジ館に入る。
老舗のオーディオ屋が何件かある。
吸い込まれるような音にひかれて、入ってしまう。
ウッドコーンの小さなフルレンジ。
鳴らしていたのは、真空管。
鼓膜を舐められているような快感。
もう脳ミソは、とろけそうだ。
あ〜ぼちぼちヤキが回ってきたのかも知れない。
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コメント
秋葉原も様変わりしたんですね
私が足げく通ったのはかれこれ40年近く前
高校を卒業して大学に行くため東京に出てきて最初に行ったのは秋葉原
なけなしの小遣いでラジオセンターえ
一番安い真空管のアンプキットを買い喜び勇んでアパートへ帰り徹夜で組み立てたやはり自分で作った箱にフォスター(現在フォステクス)の16センチのスピーカー
田舎から持ってきたマグネチックカートリッジがついた安いプレイヤー
数枚しかないジャズのLPケニーバレルのローズルーム
アンプのスイッチを入れて針を落とす
ややあって音が出たときの感激
今でもはっきりと脳裏に刻まれている
そこから始まるジャズとの不可思議な付き合い
そして現在まで続く音楽により支えられる人生
もしこの世に音楽が無ければ私の人生はどうなったのかはたしてあるかどうかも解らない
そんなことを思い出させてくれる
アンプの部品を探しに一日中いても飽きなかった渋谷のピアノ屋で調律師をしていた頃
そんな秋葉原はもう無いのかな
投稿: クレオバンブー | 2008年12月 8日 (月) 午後 09時01分