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2009年4月

KISO SUZUKI VIOLIN CO.,LTD. F-120 #21016

KISO SUZUKI VIOLIN CO.,LTD. F-120 #21016

20090426f120a

私は研修者ではないので、詳しくないが一応調べたことだけは書きましょう。

まずこのギターは、木曾鈴木バイオリン社製である。

20090426f120b


現在の「鈴木バイオリン製造株式会社」
創業1887年。
かのYAMAHAよりも古い。

ギター製作発売は1914年(大正3年)のこと。
戦後の財閥解体で木曽福島にあった工場は、木曾鈴木バイオリンとして別会社になったんだそうだ。

詳しいことは、木曽町公式サイトにあるので、興味のある方はどうぞ。
ここです。

鈴木バイオリン製造株式会社のHPには、1963年にギター工場が日本工業規格指定工場に認定されたとあるが、木曽福島なのでしょうか?
(もともとギター=クラシックギター?は恵那市にある工場が最初のようです)

木曾鈴木バイオリン社は、高度成長期を迎えた頃、鉄弦ギターの需要が高まり。相当量のギターを世に送り出していたようです。
(皆様ご存知のいろいろなブランド名で出ていたようですね。以下略)

でもって名古屋の鈴木バイオリン製造株式会社も作っていたわけです。

これこれ。

20090426tg035ta

これは私が高校3年生の時に買ったTG-035T

焼印、読めますよね?
SUZUKI VIOLIN CO.,LTD.
THREE S
NAGOYA JAPAN

20090426tg035tb

どうやら発売間もなく買ったようです。私が。。。。。

このThree-Sなるブランド、1977年当時のカタログがありました。
Tetsuzo ShigaさんのHPにございます。
これです。

他にも名古屋の鈴木バイオリン製造株式会社製のカタログは、Tetsuzo ShigaさんのHPにありました。
これこれなど。

 

でもってこのF-120は、木曾鈴木バイオリンでは珍しく「K SUZUKI」のロゴで販売されたようです。
木曾鈴木バイオリンが作っていたブランドは、トムソン、フェニックス、ヤマキ、ファルナンデスなどなど、、、、、、知ってる方はご存知、もっとたくさんありますよね。
で最期はESPへ。

作られた年代はというと????

1960年代後半ということしか解りません。
無いんです情報が。

(木曾鈴木バイオリンの自社ブランドギターカタログ情報がございましたらお待ちしております。)

やはりロゴが違いますね。
それにこれは”0”フレットがあるんです。

20090426f120c

”0”フレットがあるギターは1960年代の半ば頃のはずですよね。
1970年に入ると殆ど”0”フレットはありません。

実はこの”0”フレットにこだわって買ったんです。

中村さんの竹ギターを手にしたとき久しぶりに”0”フレットを見てびっくりしてたずねました。
「フレットを押えた音と開放弦が同じ音がするから」という返事。

納得。

それにネック=指版が鳴るという。

ガッテンガッテン!!

というわけでヤフオクで”0”フレット探し。

40年以上前の”0”フレット有りジャパニーズピンテージ。
程度がいいものなんてあるか?
そりゃ無謀だろ、、、、、、

いや、しかし携帯電話だって使用済100万台集まりゃ金塊が取れるんだから、なんとかなる。

それにしても、すごく高いか、どーしょもないか、どっちか、、だな。

でもって見つけたのがこのジャンク。

昨年の6月だったかな?
第六感にピーンときた。

ろくに弾いた形跡も無く、弦もペグもサドルも外され、結構いい環境の場所におっぽらかされていたようだ、、、と勝手に理解。

1300円というやたら中途半端な出品価格。
入札したのは私だけ。

落札→入金→我が家へ→家族ビックリ

フレット全然減ってない、ネック真っ直ぐ、トップまったいら。
でも、よーく見ると、12フレットまでフレットが全部浮いてるぞ。

よーし、ここから始めよう。

浮いたフレットを打つ。
野球部の息子が使っているベルトを合わせる時に切った残りがあった。
これをフレットにあて、上から金槌でたたく。
ネックのまくらは、座布団。
結構、力がいる。
こりゃネックの指版痩せだな、きっと。
すり合わせなんて、角材に巻いたサンドペーパーでささっとやっただけ。
弾いてるうちに、フレットの高さは合うんだ。

次は、ペグ。
当時のような三連x2がいいなぁ。
これがくせものだ。
三連なんて無いよ。
当時のものなんて、あっても高いし、、、、
待てよ、、、、
キクタニ、チューカンなんてのがあるじゃん。

ふっふっふ、台湾製のチューカンって1350円じゃん。

取り付け。

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しかし、ガタがある。
弾くとビビルんだよね。
精度の問題だな。
まぁ、しょがない。


サドル。
を作ろうと思って弦を張ると、弦高がやたらと高い。
ネックもボディも大丈夫なのに何で?
う~ん、ネックのジョイントの角度が変だと思うがなぁ?
設計が悪いんだろな、これ。
ネックリセットなんて素人じゃ無理。
というわけで、ブリッジを整形。
早い話、1mmくらい削って低くした。
削ってみてビックリ、黒かったのは塗装だ。
自然の色の方がよっぽどいいと思うが、当時の価値観ってこんなんだっけ?

近所の楽器屋で牛骨サドル420円。
削り込んで合わせて。

こんな感じ。

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ひっぺがしちゃおう、と思ったピックガードだが、痩せた木目どおりに模様がついてる。

へーこりゃ面白いね。

こいつ生きてるよ。

このまま残そうっと。

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でだ、よっしゃ!これから弾きこもうって思ってたやさきに、、、、、

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出張中の出来事だった。
自宅から送ってきた写メにビックリ。
倒れたんだとさ。

私はそのとき猛暑の大阪。

翌日は出張明けの代休。

名古屋で途中下車。

中村さんと山本さんからネック修理を伝授していただけた。
感謝。感謝。感謝。
人生と音楽は筋書きの無いドラマだ。

治った。
こんな感じ。

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で、弾き込む。
来る日も来る日も、ただただ弾く。

トップもサイドもバックも全部、合板のギターだ。

ギターを知らない人でも、合板なんて、、、と馬鹿にするだろう。

しかし、日本の合板技術は世界一だってことを誰も知らない。

木の性質を変え、強度を上げる。

そんな技術が支えている。

私のブログを見ているだけじゃ、きっとわからない。

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今年の春、また例のヤフオクで偶然8000円で落ちたFishmanを付けてみた。

特に意味は無い。

きっと誰からも理解できないと思う。

ゴージャスな音がするわけでもない、ワイドレンジでもない、煌びやかな音でもない、吸い込まれるような高級感も無い、何も無い古いギター。

しかし、その時代その音その楽器に憧れ、ただただギターがほしくて身を削って金を貯めた。
チープでハングリーな日本の音かも知れないが、間違いなく今の私のルーツなのだ。

先日、5stがいいことを書いてくれた。

言われなきゃ気がつかない。
価値観なんて、人間の数だけある。

だからやめられないんだよ。

ねぇ。

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また病院だ、、、

予告どおりに、、、、なんて進まないもんだ。

あれからニコ動に仕込みをして、翌週に記事を書こうと思っていた。

ところがだ、昨日の朝っぱらから職場で胸が苦しくなった。
突然とてつもない痛みが走り、脂汗タラタラ、息苦しいし、いてもたってもいられない。

なんじゃこりゃ?

救急車呼ぶか?の声も聞こえるが、いやちょっと待てよ、安静に安静に。

治まったところで、帰宅した。

で、本日早起きして病院へGO!

狭心症の疑いがあるって?
Oh My God!!!

ストレス性狭心症の発作かもしれませんという診断。

レントゲン、心電図、、、、、

体にはイベントレコーダー。
3週間も着けるんだと。

ニトロまでもらってしまった。
舌下錠か?口の中で爆発させる?、、、、そんなわけないでしょ。

次は3週間後。
イベントレコーダーの結果や超音波検査などなど。

カテーテルで検査するのって入院しなきゃならないらしい。
おいおい、、、そんなのやだよ。

しかしなぁ、狭心症に気がつかずに発作で死んじゃう人が3割もいるって聞くとぞっとする。

同じ3割でもイチローの打率だったらゾクゾクするが。

とりあえず、禁煙だ。

禁煙しよう。

で、とりあえず日曜にうpしたニコ動でもご覧ください。




業務連絡
中村さんコメントありがとうございました。
まだまだいろいろとしたためておりますので、もう少々お待ちください。

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価値観

価値観を測ることは難しい。

今の世の中、一人一人の価値観を測る物差しが全て「貨幣=金銭=値段」なのだ。

新品であれ骨董品であれ、値段がそのままその物の価値となっている。

金額を見て、聞いて、びっくりしたり、「なぁーんだ、」と思ったする。

高額な物は誰からも大事にされ、安いものはそれなりに扱われる。

音楽は無形物だ。

それに対しての価値は、一体何なんだろうね?

そもそも音楽は見えないし、その時々の感じ方も人それぞれ全く違うだろう。

それを価格という物差しで計る(売る?)と感じ方(買う?)が変わってくる。

特に流行り物なんてそうだよ。



本当の価値観ってなんだろう?と常々考えていたが、全くわからない。





楽器(私に場合ギターね)もそうだよ。



高価な楽器は、本当に良いの?

いや、、いい音がする、、、確かに。
でも、犬が弾いても猫が弾いても、ある意味それはいい音。

しかしだ、そうでないものをそれ以上にすることも、ある意味価値観ではなかろうか?


これは、きっと私のように高価な楽器を買えない単なる貧乏人の独り言になるかもしれないが、、、、、、、、、


次回予告のギター。

ヤフーオークション¥1300で買った木曾鈴木バイオリン社製F-120です。





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Lowden F-35 Maple 1996

久しぶりに借りてきた猫の話題。

某ギター上司のコレクションから。
Lowden F-35 Maple 1996

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昨年の4月に買ったもの。
お茶の水の例の店で物色。

確かあのときは、James Goodall RSと並べて悩んでいたっけ。
RSのほうが製造本数が多いから、今買うこともないでしょう?
と店長と説得。

そりゃねぇ、やっぱりローデンのメイプルのほうが珍しいでしょ。
希少価値高いです。

ご覧の通り、トップはメイプルではありませんが、、、、

ほれっ

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サイドは、当たり前ですがメイプル(すんません足が写ってしまいましたm(__)m)

バックは、、、ほらっ、、、と。

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しかし、たまりませんな。

このキルテッドメイプルの美しさ。
まるでドレスをまとっているように煌びやかです。

メイプルは、光の加減と見る角度で模様が違うんです。

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もう見てるだけで、逝ってしまいます。
ギターとカメラはすごいんですけど、写している私がすごくないんで、真を伝えられないのが残念です。

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このヘッドからネックにかけてのライン。
うっとりしてしまいます。
ソニードの山本さんのギターのような妖艶さを感じます。

ローデンって。いやぁいいわこれ。

20090418f35f

私の家にやってきて(借りてきて)5ヶ月経ちますが、これも返したくない一本ですな。

前のオーナーの好みでしょうか?弦高が絶妙な高さに調整されてます。
ナット&サドルがやたら低いんです。
でも汚らしくビビルわけでもなく、ギリギリのバランスを保ってます。
これだったら何時間弾いていても指が痛くなりません。
それに43mmというNut Widthが私の小さな手にちょうどいいかも?

しかし何故かExtra Lightが張ってあったんですね、
これは、絶対にこのギターに合わないよ。
音は痩せちゃうし、Extra Lightじゃこのボディーは鳴らないと思うんですけど、間違ってますかね?

ので、Custum Lightに張り替えました。
Lightのほうがいいでしょうが、ネックが細身なんで、やっぱりちょっと怖かった。
自分のじゃないし。

明るい音で立ち上がりはいいし、前に前に出る感じがしますね。
息遣いが解るような可憐な音色です。
指のタッチがもろに出るから、いい加減に弾くと「俺ってこんなに下手だっけ?」ってすぐわかっちゃう。
ローデンってやたらとトップがブ厚いのに、よくこれだけ鳴るもんだ。

まぁジョージ・ローデンの過去は、いろいろとあったらしいけど、それもそれで「音」となるんでしょうね。

最高じゃよ。

う~ん好みが分かれると思いますよこのギター。

1996年製だから、これ以上音が変わることもなさそうだし。

まだ慣らさなきゃだめでしょ、、って嘘ついて、もう少し借りてましょうね。

ふっふっふ、、、、

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日曜大工じゃなくて

機材はそろったものの、なかなか行動できない。

年度の変わり目。
気ぜわしい。

部活を再開し、ニコニコ動画に参戦した頃から、何となく宅録仕様になってきたっぽい。

今まではマイクといったらAUDIO TECHNICA のPRO-35なるものを使っていた。
もともとラッパの音を録るマイクだが、クリップ&グースネックといでたちが大変重宝だったわけで。

好きなところにくっつけて録音できるので、自由度か高い。
ラッパ用だからONマイクで使っても、つぶれることも無いしね。
まぁねぇでも、いくらコンデンサーマイクといっても宅録でギターを録ると無理があるようだ。

中高域のヌケは、そこそこなんだけど低域が録れてこない。
ブーミーなのも困るが、もうちとほしいぞ。
EQで何とかするというテもあるが、PCでデジ録の場合それをやるとなんだかシマリ無い。
もともと無いところからは、引っ張り出せないよね。

先日衝動買いしてしまったBEHRINGERのC-2は、入門器の中でも安物中の安物。
しかし我が家の音楽レベルでは、お釣りか来るほどの性能だね。
ニコニコ動画にあげた時は、双方向で歌もギターも同時録音。

かなりオフマイクだけどちゃんと録れてるし、そこそこ音もいい気がする。

本日は、こどもらが留守だぞ。

さーて、やるか~

と、

狭いリビングにセッティングする。
マイク出して、スタンド立てて、ミキサー出して、PCにつなげて、えーと、えーと、、、、、

ギターに向けてポチッと単一指向性にして。

一応ヘッドホンで音を聴いて、、、、、確かめて、、、、と。

うぁ、こりゃ~まいったなぁ。

我が家のベランダ下は、道路。
その向こうは公園。
どこかで犬がほえてるし。
隣部屋でかたずけをしている家内。

そんな音が全部入ってくる。。。。。。。。。

この辺が宅録の悲しい事実。

マイクをあっちにやったりこっちにやったり、、、、、、、

しょうがないのでラインも併用すっか。

なんてやってたら息子が帰ってきた。


The End.
That' life.


まぁ、そんなもんでしょ。
あせんないでやりましょ~~、、、、、


晩酌しよっと。

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春をさがして

と、タイトルをつけたら昨年も同じことを書いていた

とおもったら一昨年も書いている

う~ん、恒例になってしまった。

馬鹿の一つ覚えにように、今年も印旛沼へ。
また同じところしか考えていなかったが、家内が印旛沼公園に行こうというので賛成。

師戸城の跡らしい。
近所には城跡が多いのだ。

車と止めて、「近道」とかかれた方向へ歩く。
畑の中だ。

あぜ道にオオイヌノフグリが咲いてる。
普通に歩いてれば絶対に見逃してしまう。
20090404ooinunohuguri_2



































菜の花だ。
20090404nanohana
















ブロッコリーだ!
歩いているところが畑だからねぇ。
でも始めてみたよ。
スーパーで売ってるのしか見たこと無かったから、結構感動かな?
採って食べたいところだが、、、そりゃだめですよ=
20090404buroccoli



































結構登るんだよ。
娘はどんどん行っちゃうぞ。
あっすみれだ。
20090404sumire



































お~!!すげーすげー!!
師戸城跡の桜はいいぞ。
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やっぱり花見といえば、桜の木の下で、、、
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お弁当を食べましょう   \(^o^)/
20090404obento















団子も欠かせません。
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食べ終わると寝てしまうって、、おいおい?
ここは気持ちがいいからねぇ。
娘はスケッチブックを取り出したぞ、、、
わたしゃカメラ持って散策へ。

結構広い。
空濠が残ってるから起伏に富んでいる。
お~バックネットがあるぞ。
少年野球か~、い~ね~。
かくいう私もその昔コーチだったりして。

さて花は桜だけじゃない。
これはコブシ。
故郷の町花だったので懐かしいね。
20090404kokbushi



































さて桜は?といえば、まだ七分咲き。
20090404sakura2















しかし、みごとだ。
心奪われる咲きっぷり。
カメラ持ったまま武者震いしてしまう。
20090404sakura3



































視線を落とすと地面いっぱいのぺんぺん草。
春らしい。
かわいいなぁ。
20090404penpen_2



































薄紅色で絢爛豪華に咲くソメイヨシノもいいが、どちらかというと純白で可憐なヒガンザクラのほうが好きなんだ。
もう葉桜になっちゃってるけど、絶対に見逃さない。
接写ってドキドキワクワクする瞬間だね。
20090404sakura4















さーて帰ろう。
やっぱり春といえばタンポポでしょう。
地面にへばりっついて咲いてますが、じっくり見ると面白いんですよ。
なんだか妖艶な感じがしますね。
命短し恋せよ乙女。
20090404tanpopo










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