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KISO SUZUKI VIOLIN CO.,LTD. F-120 #21016

KISO SUZUKI VIOLIN CO.,LTD. F-120 #21016

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私は研修者ではないので、詳しくないが一応調べたことだけは書きましょう。

まずこのギターは、木曾鈴木バイオリン社製である。

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現在の「鈴木バイオリン製造株式会社」
創業1887年。
かのYAMAHAよりも古い。

ギター製作発売は1914年(大正3年)のこと。
戦後の財閥解体で木曽福島にあった工場は、木曾鈴木バイオリンとして別会社になったんだそうだ。

詳しいことは、木曽町公式サイトにあるので、興味のある方はどうぞ。
ここです。

鈴木バイオリン製造株式会社のHPには、1963年にギター工場が日本工業規格指定工場に認定されたとあるが、木曽福島なのでしょうか?
(もともとギター=クラシックギター?は恵那市にある工場が最初のようです)

木曾鈴木バイオリン社は、高度成長期を迎えた頃、鉄弦ギターの需要が高まり。相当量のギターを世に送り出していたようです。
(皆様ご存知のいろいろなブランド名で出ていたようですね。以下略)

でもって名古屋の鈴木バイオリン製造株式会社も作っていたわけです。

これこれ。

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これは私が高校3年生の時に買ったTG-035T

焼印、読めますよね?
SUZUKI VIOLIN CO.,LTD.
THREE S
NAGOYA JAPAN

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どうやら発売間もなく買ったようです。私が。。。。。

このThree-Sなるブランド、1977年当時のカタログがありました。
Tetsuzo ShigaさんのHPにございます。
これです。

他にも名古屋の鈴木バイオリン製造株式会社製のカタログは、Tetsuzo ShigaさんのHPにありました。
これこれなど。

 

でもってこのF-120は、木曾鈴木バイオリンでは珍しく「K SUZUKI」のロゴで販売されたようです。
木曾鈴木バイオリンが作っていたブランドは、トムソン、フェニックス、ヤマキ、ファルナンデスなどなど、、、、、、知ってる方はご存知、もっとたくさんありますよね。
で最期はESPへ。

作られた年代はというと????

1960年代後半ということしか解りません。
無いんです情報が。

(木曾鈴木バイオリンの自社ブランドギターカタログ情報がございましたらお待ちしております。)

やはりロゴが違いますね。
それにこれは”0”フレットがあるんです。

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”0”フレットがあるギターは1960年代の半ば頃のはずですよね。
1970年に入ると殆ど”0”フレットはありません。

実はこの”0”フレットにこだわって買ったんです。

中村さんの竹ギターを手にしたとき久しぶりに”0”フレットを見てびっくりしてたずねました。
「フレットを押えた音と開放弦が同じ音がするから」という返事。

納得。

それにネック=指版が鳴るという。

ガッテンガッテン!!

というわけでヤフオクで”0”フレット探し。

40年以上前の”0”フレット有りジャパニーズピンテージ。
程度がいいものなんてあるか?
そりゃ無謀だろ、、、、、、

いや、しかし携帯電話だって使用済100万台集まりゃ金塊が取れるんだから、なんとかなる。

それにしても、すごく高いか、どーしょもないか、どっちか、、だな。

でもって見つけたのがこのジャンク。

昨年の6月だったかな?
第六感にピーンときた。

ろくに弾いた形跡も無く、弦もペグもサドルも外され、結構いい環境の場所におっぽらかされていたようだ、、、と勝手に理解。

1300円というやたら中途半端な出品価格。
入札したのは私だけ。

落札→入金→我が家へ→家族ビックリ

フレット全然減ってない、ネック真っ直ぐ、トップまったいら。
でも、よーく見ると、12フレットまでフレットが全部浮いてるぞ。

よーし、ここから始めよう。

浮いたフレットを打つ。
野球部の息子が使っているベルトを合わせる時に切った残りがあった。
これをフレットにあて、上から金槌でたたく。
ネックのまくらは、座布団。
結構、力がいる。
こりゃネックの指版痩せだな、きっと。
すり合わせなんて、角材に巻いたサンドペーパーでささっとやっただけ。
弾いてるうちに、フレットの高さは合うんだ。

次は、ペグ。
当時のような三連x2がいいなぁ。
これがくせものだ。
三連なんて無いよ。
当時のものなんて、あっても高いし、、、、
待てよ、、、、
キクタニ、チューカンなんてのがあるじゃん。

ふっふっふ、台湾製のチューカンって1350円じゃん。

取り付け。

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しかし、ガタがある。
弾くとビビルんだよね。
精度の問題だな。
まぁ、しょがない。


サドル。
を作ろうと思って弦を張ると、弦高がやたらと高い。
ネックもボディも大丈夫なのに何で?
う~ん、ネックのジョイントの角度が変だと思うがなぁ?
設計が悪いんだろな、これ。
ネックリセットなんて素人じゃ無理。
というわけで、ブリッジを整形。
早い話、1mmくらい削って低くした。
削ってみてビックリ、黒かったのは塗装だ。
自然の色の方がよっぽどいいと思うが、当時の価値観ってこんなんだっけ?

近所の楽器屋で牛骨サドル420円。
削り込んで合わせて。

こんな感じ。

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ひっぺがしちゃおう、と思ったピックガードだが、痩せた木目どおりに模様がついてる。

へーこりゃ面白いね。

こいつ生きてるよ。

このまま残そうっと。

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でだ、よっしゃ!これから弾きこもうって思ってたやさきに、、、、、

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出張中の出来事だった。
自宅から送ってきた写メにビックリ。
倒れたんだとさ。

私はそのとき猛暑の大阪。

翌日は出張明けの代休。

名古屋で途中下車。

中村さんと山本さんからネック修理を伝授していただけた。
感謝。感謝。感謝。
人生と音楽は筋書きの無いドラマだ。

治った。
こんな感じ。

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で、弾き込む。
来る日も来る日も、ただただ弾く。

トップもサイドもバックも全部、合板のギターだ。

ギターを知らない人でも、合板なんて、、、と馬鹿にするだろう。

しかし、日本の合板技術は世界一だってことを誰も知らない。

木の性質を変え、強度を上げる。

そんな技術が支えている。

私のブログを見ているだけじゃ、きっとわからない。

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今年の春、また例のヤフオクで偶然8000円で落ちたFishmanを付けてみた。

特に意味は無い。

きっと誰からも理解できないと思う。

ゴージャスな音がするわけでもない、ワイドレンジでもない、煌びやかな音でもない、吸い込まれるような高級感も無い、何も無い古いギター。

しかし、その時代その音その楽器に憧れ、ただただギターがほしくて身を削って金を貯めた。
チープでハングリーな日本の音かも知れないが、間違いなく今の私のルーツなのだ。

先日、5stがいいことを書いてくれた。

言われなきゃ気がつかない。
価値観なんて、人間の数だけある。

だからやめられないんだよ。

ねぇ。

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コメント

私が一番手に触れるギター
ベッドサイドの中国は淡水(香港の近く)製の10ドルギター

合板のアーチ
トップバックサイドとも紙に印刷
だからすごい斑が入ってる?
何でも出来る(笑い)

音だって・・・・
ちっともよくない

でも一番多く触る

自分にとっては気に入るとはそういうこと

価値観なんて誰かが気取っていってるだけ

ほんとにそんな物持ってる人はいるのか
又それは何か
私にとっては矛盾だらけのもの

私にとってはそんなことどうでもいいこと

投稿: クレオバンブー中村 | 2009年4月26日 (日) 午後 10時23分

私は安物しかもってない~
でも今日久しぶりに普通のサイズの
あやしげなガットギター引っ張り出してきた~(^-^)

投稿: ちゅん | 2009年4月26日 (日) 午後 11時16分

ネック折れは、ショックだったでしょう。
私は中学生の時に愛用のW-20のネックが
折れ、傷心しました。楽器屋さんで修理して
貰いましたが、修理が甘く、剥がれてきたので、
「にかわ」で自分で修理しました。
モノの本には、木工用ボントは使ってはダメと
書いてあったのですが、白いものは???
USAのタイトボントは、楽器でも使えると言う
ことで使用者が多いようですが。。。

投稿: くわちゃ | 2009年5月 9日 (土) 午前 11時51分

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