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Kevin Ryan Pierre Bensusan Signature Model(2004)~その2

昨日は、2時間近く弾いてしまった。
時間を忘れた。

中村さんからのコメントにあった通り、これはマホガニーだ。
店長から聞いた話によれば、当時Kevin Ryanは、Pier Bensusanに3本作ったという。
Brazilian、Rosewood、Mahogany
しかしKevin RyanのHPには

Kevin Ryan Mission Grand Concert
Bensusan Signature Brazilian
Bensusan Signature Mahogany

としか書かれていない。
どういうことだ?
Rosewoodは、どこ行っちゃったの?

でもって本人は、やっぱりBrazilianを所有している。

Pier BensusanのHPを見ると2002年に始まって18ヶ月かかったとある。
このギターには "2004年" "PB#-003" と記されている。
やはり、そのうちの1本と考えたほうがよさそうだ。

あれから現在、Kevin RyanがPier Bensusan Signature Seriesとして作っているのは、全てBrazilianだ。
Base Priceは、$18,000~$22,000
そこにOptionを付けて輸送費、諸経費を入れると300万円超えないか?
貧乏人にとっては、震えるような金額だゾ。

ネットをググッても出てくる中古は確かに全てBrazilian(=ハカランダ)だ。
しかも年代は、新しい。

Bensusan Signature Mahoganyの存在は、現在この1本しか確認していない。

いいのか?こんな稀少なギターがうちにあって?
と、悩んでもしょうが無いのでひたすら弾く。

20091208a

抱くとデカイ。
ギターとしての抱き心地にすら存在感があるのかね。
そんな容積だが、マホガニーなので結構楽しい音がする。
このオーナーは、深~くダークな音がお好みだが、どちらかといえばこの音は、私好みだ。

20091208b

そばで聴いていた家内。

「そんな曲だったっけ?」
って、弾いてても違う曲になってしまうので困るのよ。
「お父さん上手になったのね~」
違う!そんないきなり上手くなるわきゃない。
やたら弾きやすいんだよ、これわ!!!
最初っからこんな自在に操れるギターってのは、初めてなのさ。
10本の指先全部に音がくっついてくる感じ。
ストレスなく次のプレイに移ることができる安心感があるのね。
それにほとんど癖のない音なんですよ。
例えば、あのLowdenにもLowdenの癖があって、その癖が自分にピッタシ合う瞬間の快感に浸れる時間が他のギターよりも多いから、好きになれる。
でも、その癖にあわせるためのエネルギーを消費するストレスがあるわけです。
癖が無ければ無いほど、いいとこ取りだから、麻薬的快感に浸れます。
って、書いても解りますか?
文章表現は難しいぞ、私が書いても説得力が無いな。
もう少し勉強することにしよう。

20091208c

考えるに、、、
これがハカランダだったらどうなるのかね?
そうでなくても、偉そうな音がする。
かえってこっちのほうが好きかもしれない。

ずいぶんハカランダのギターを弾いたけど、ハカランダって弾き方によっては、冷たい感じの音がするし。
何というかな?狡猾?独裁?冷徹?
何故か宇宙戦艦ヤマトのデスラーを思い出すのは私だけだろうか?
とにかく、そんなイメージだ。
物によっては、可憐、清楚、瀟洒、なんていう言葉が浮かぶギターも少なくない。

早い話が作家の腕一つなんだろうね。

材と財、経験と技術と感性か。

あと、哲学か?

つづくーーーーー

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コメント

確かなことは解らないが

普通作家がこうしたプロ用のオーダーを受けると
2~3本造り気に入ったものを選んでもらいはじいたものは別に売る

その場合だれそれの物として造り選ばなかったものとはいいにくい

が、逆に楽器商がピエールベンスーザンだったんでシグネイチャーとして売ったんだと思われる

私は今までライアンは5本見たが
それぞれに特徴があるが
すべてに共通しているのは独特のオーラがある
音がすぐ出るのではなくちょっと溜めて出てくると言う感じでからっと能天気に出るというのではない

・・が今まで見た一番は名古屋のアマチュア奏者の物で

まさにプロ用といった感じだった
音の芯がはっきりとしっかりしており音像がくっきりとしてフレーズやハーモニーがしっかりと出る
正にステージ用といったものだ

しかし後のものは華やかに鳴るがその辺があいまいのものばかりだった


ピーターのところのグランドコンサート
2万ユーロとプライスが付いたやつ
約300万強
重く重厚で華やかだったが
ステージで使いたくなると言う感じではなかった

ライアンも売れるギターを造ろうとしているように感じた

投稿: クレオバンブー中村 | 2009年12月 9日 (水) 午前 04時48分

追:

最近はライアンは手持ちのハカランダがなくなり
名前が解らないが新しい材を使っているらしい

投稿: クレオバンブー中村 | 2009年12月 9日 (水) 午前 04時55分

返信 有難う御座いますm(_ _)m

凄いギターだって事は、このブログでよぉ~くわかりました
フォルムも凄いですね そんな形のギターって見たことないですよ(^^;)

何か有名なギタリストも持っているとかって載ってましたし…

それが1週間限定でも弾けるなんて羨ましいですよ


追伸:これが家に来れば確かにぶっ飛びますわな(笑)

投稿: むぅみん | 2009年12月 9日 (水) 午後 12時12分

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投稿: Johnb878 | 2016年11月 3日 (木) 午前 04時40分

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