Tokyoハンドクラフトギターフェス2010~その3
さて、今年は来場者数も多く山本さん&中村さんのブースもにぎわっていた。
一日中そこで邪魔しているわけにもいかないので、試奏にまわる。
毎年、古谷さんや鈴川さんのような若い人の作品が見て刺激を受けたいと思っていたのだが両氏はいなかった。
Tokyoハンドクラフトギターフェスは、ルシアーに直接に会えるという醍醐味がある。
なので何度も来ていると、ギターを見る前にブース内の顔を見てしまう。
と目に留まったのが政田一光さん。
一見してとても真面目そうな方だ。
はじめに弾かせていただいたのは左側のギター。
やはり真面目な音がする。
よく響くスタンダードな音だ。
どちらかといえばおとなし目な感じかな。
左のギターは、とてもレスポンスが良くてog3好み。
やっぱりシダーは好きなんですよ。
お話を伺うと神奈川県の方。
古谷さんも鈴川さんもお仲間のようでした。
これから期待したいルシアーです。
お若いのでもっと冒険してほしいとおもいます。
混んでいるので邪魔にならぬように空いているブースから物色することに。
とはいえ、やはり気になる平光さんのところへ足が向く、、、、、
一度神田のお店で試奏している。
忘れられい音だった。
本人にはお会いしたことがあるが、お話をうかがったことはない。
白髪交じりおじさんは、人の良さそうな方だ。
まず右側のギターを弾いて、思い出し&想いを巡らせた。
このブログで以前も書いたがギターの前に「楽器」を感じる。
堂々とした響きだ。
左側のはもっと良い響き。
これは美味しい音だよ。
右のより輪郭がはっきりしていて、音が立ち上がりが早くてすぅーっと前に出てくる。
しかし、何でピックアップがついてるのさ?
これだけのシロモノには不要だと思うがな?
聞いてみたらお客さんから借りてきたんだという。
まぁ、そういうオーダーだったらしかたないのかな、、、
ブラブラ歩いてて思い出す。
そういえばあのオーナー上司から弾いて来いと言われてた。
さっそく行く。
小林大作さんのギター。
無人だったので勝手に弾かせていただいた。
お会いしたかったが混んだ会場だと誰が誰だかわからなくなっていたし。
とりあえず左から。
バックも写してくれば良かった、、、とおもうほどの材。
サップが入っていた。
惜しいことをした。
弾くとけっこう明るい音が出てくる。
ほう!
弾き方によっては硬い音にも感じるが、これは私のクセなのか?
右側のはもっと引き締まった感じの音。
ポンポンと弾けんばかりだ。
と思ったらやっぱりシダーだった。
これは楽しい。
来れなかったオーナーは、さぞかし残念なことだろう。
去年も会ったKeystoneのお兄さん。
相変わらず面白い人。
この人のギターは、いやらしいと思えるほどの曲線で構成されている。
なのでog3はビビっときてしまう。
コンビを組んでいる小川インレイさんは、同級生とのこと。
とても息が合った作品だ。
そこはかとなく飾られたギターは美しい。
極めて日本的な出で立ちだ。
ともすれば音に関係無い部分は、必要ないと考える方が多い。
しかし、人間に置き換えると服を着てれば裸でなくても良いのと同じにならんか?
いくらなんでも国民服を着て生きていないでしょ。
やはり冠婚葬祭では礼服を着るし、お祭りに行くんだったら浴衣だし、デートの時は非常識なくらい着飾るとか、寝る時はパジャマで、泳ぐ時は水着でしょ。
正倉院にある国宝の琵琶だって美しい装飾が施してあるもんね。
そこには木工芸品と美術品と楽器が調和している「美」がある。
それが文化だと思うよ。
しかし、これだけやったら元取れないんじゃない?って聞いてみた。
やっぱり取れないってさ。
でもそれは、やりたいこと&好きなことなんだそうだ。
へ~って思ってたら松田倫宏さんと面識のある方。
納得でした。
で、、、、、はたっ、、と目に留まったのがこれ。
GotohのStealthなるペグ。
世界最小最軽量だと。
なんと11.9g
しかも軸は裏にも表にも付け替えられるリバーシブルだという。
そしたらヘッドにも簡単に埋め込めるね。
内田さんのギターもそういうのあったし、これからまたギターの世界が広がるぞ。
残念ながらベラボーに高い。
量産されればいいね。
来年のTokyoハンドクラフトギターフェスは、これをつけたギターに会えるかも?
つづく~~~~~
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コメント
専門的過ぎてチンプンカンプンですが
楽しそうですね。
ドラムやピアノと普通にセッションできるような
クラシックギターが欲しいです。
投稿: ぐんそう | 2010年5月19日 (水) 午後 05時41分