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Tokyoハンドクラフトギターフェス2010~その1

ワクワクで出かけました。
気分は遠足前の小学校一年生の気分です。

今年も会場前で中村さんから頂いたPASS
一応、お客なんですが、、、

20100515a

開場前ですが、んなこと関係なく入って行きます。

さて今年の新作は?

20100515b

これです。
昨年尻尾を巻いて逃げてきたわけですが、今年の作品は、中村さんの言うとおり私でもOKのギターです。
とは言え、やはりナイロン弦は難しい。
繊細なのでコントロールするのに神経を使います。
形とはうらはらにとてもナイーブな音。
それなのに結構素直に弾けます。
中村さんのギターにしては珍しい。
できあがったばかりので、これからが面白いでしょうね
弾く場所によってコーラスがかかったような倍音が出るんです。

このギターを試奏しに来る人は、やたら腕のたつひとばかり。
わかるような気がします。

人間というのは、何かを判断するのに今まで生きてきた経験の中から「これは何かに似ている」とか「何かのようだ」とか「何かの真似をしている」とか「~っぽい」「~みたい」というように、自分の思考の中のどこかに分類します。

それが無いと、ととても不安になりますよね。

弾いてみて、それのどこにも入らないと脳を総動員して探すんですが結局どこにも無いんです。
私もそんな感想を持ちました。

だから経験の少ない方だと「なんじゃこりゃ?」と思うでしょう。
経験のある方には、新しい刺激があり、これをどうやって弾きこなすかを考え始める。

ギターの世界は、日本古来の文化じゃないから知識や技術やブランドや価格や美しい思い出やくだらない勘違いや意味の無い思い込み等等、各々が何かの呪縛に縛られてしまう。

私は来月50歳になりますが、このギターを弾いてその辺の考え方は柔らかいのではないか?と自身が持てました。

あっ、、詳細をお見せします。

注目のヘッド

20100515c

1:1直巻きペグです。
普通は14:1とか17:1とかだよね?
これは、チューニングの難しいことこの上ないしろもの。
でもね、大人の遊び心をくすぐるんですよ。
技術の進歩とともに高い精度のペグが多い世の中。
合って当たり前のチューニング、、、、、なんですか?
演奏前のチューニングに費やす時間は、ギターとの語らいの始まりを感じます。

で、、もってネック~ヘッドの角度は0度だってさ。
普通は、だいたい14度くらい。
0度は、フェンダーのストラトキャスターくらいのもんでしょうね。
それをアコギ、しかもナイロン弦でやっちゃうんですよ。
中村さんという人は、やはり紙一重なんでしょうね。

20100515d

これがトップの厚み。
画像じゃよくわかりませんが、マーチンの2倍はある感じ。
普通は、トップが薄いほうが鳴りが良いというのが常識的な考え方よね。
薄いほうが振動しやすいもんね。
世の中の表現だと「良く鳴る」というのは「でかい音が出る」ということを意味しますが、中村流の「良く鳴る」とは、全然違うんです。

そもそも「音」は耳だけで聞くもんじゃないと思うんです。
空気が振動して伝わるわけですから、空気に接しているところは全部音を感じているはず。
耳たぶ、耳の産毛、皮膚、髪の毛、鼻の穴の鼻毛やその先の肺、立ってりゃ足の裏、座ってりゃお尻、、、、、、、

そこに音を感じてこそ「鳴る」というんじゃないでしょうか?

最近、音を「値段」で判断している人が多いんです。

別にねぇ、お金が無くても私は幸せなんですがね。


つづく~~~~~
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コメント

あの竹ギターの音、いまでも耳に残ってます(笑)

1時間近く弾かせてもらったけど、
悔しいけど、俺にはまだあのギターの良さを引き出すことはできませんでした・・・

og3の演奏は、竹ギターの良さをすごく出してたと思いますよ、ホントに!

竹ギターの音と、鉄の付け爪の相性、それにog3の弾き方、バッチリ合ってたし!

あの音には、自分はどんな曲を弾いたらフィットさせられるのか・・・
俺は1年間の宿題だな~

ライブやる時、ぜひ教えてください
ぜひぜひ、拝見したいです

それでは!

投稿: gswasiman | 2010年5月18日 (火) 午前 12時23分

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