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小川町界隈8~本編

すみません、、ぶっ続けになります。

6月2日
誕生日の前の日だったのか、、、、、

Marc Maingard Grand Concert cutaway ココボロ (2005)を引取りに行く車の中で。
そういえばビンテージ物って聞いたことないなぁ?
スチール弦ギターの原点はマーチンだ。
というわけで、これまた贅沢な弾き比べ。

Martin D-28 (1973) \283,810.(税込\298,000.)
Martin D-28 ハカランダ (1957) \1,700,000.(税込\1,785,000.)
Martinのギターに関して書くのは、気が引けます。
日本にはMartinに精通した方が大勢いらっしゃるので、私がここでツマラナイことを書く必要は無いのですが、、、、、
でもこのD-28の弾き比べは、私でも書けるほど面白いものでしたわ(笑)
何と言うか、この違いは、やれローズだからどうの、ハカランダだからどうの、という問題ではありません。
1973年製は、工場物です。
それが悪いというわけではありませんが、1957年製と比べると「爆竹」と「尺玉」くらい違います。
1957年なら、まだ手工でせっせせっせと作っていた頃ですよね。
だから明らかに作りがゴツイんです。
それに頑丈ですね。
何人のオーナーの手を経てここに来たかわかりませんが、尋常でないほど弾き(使い?)込まれています。
当時は、今ほど生産されていなかったから、手に入れた人はきっと大事にしたと思います。
それは、ギターを弾き倒すことだったんでしょうね。
だからリペアの跡がたくさん。
でも、こんな鳴り方のギターは、生まれて初めてでした。
ついでにこのお店でピックを使ったのも初めて。
ジャ~ン!!
もう別世界です。
スターマインが夜空を飾るような音に魅了されました。

悦に入っていると、なにやら後ろで弦を張る音が、、、

Martin OM-28 ヘリンボーン ハカランダ (1930) \3,980,000.(税込\4,179,000.)
とにかく、すごい音量です。
前のがスターマインならこれは、カミナリですわ。
閃光とともに空気を引き裂くような鳴り方ってのかな?
でも弾き方は、Easyです。
こんなEasyに鳴らせてしまえるギターも生まれて初めてです。
気持ちが良い、の一言でわかっていただきたい。
緊張するのは値段だけです。
でもこの値段にだまされて、チマチマ弾いたら、この良さは絶対わかりません。
ガンガンと力いっぱい弾いてしまいました。
でもビクともしませんよ。
頑丈なだけじゃない、けっこう荒っぽい作り。
1930年だからね。
おお!!サウンドホール脇に真新しい力木がついている。
前のオーナーが付けたそうな。
でも弾いた感じでは、あってもなくてもこの音は変わらないような気がします。
最新の技術を持ってしても、この音は絶対に再現できないでしょう。
400万円という値段は、このギターが生まれてから80年間、弾き継がれて来た歴史の音です。
時間と人が育てた音の財産ですね。

高いと思いますか?
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コメント

マーチンOM30年代物
ピーターのところに3本ありました
最近物ではケビンライアン3本
その間の物何本あるか解らない
気になったもの10本ほど弾いた
そのマーチンも
だからそのコメント見て思わず笑った
表現が上手いね”爆竹”と”尺玉”
ピーターの造ったギター”尺玉”と”2尺玉”
の違いサイドバックは言うに及ばずネックまでハカランダ贅を尽くしたものさもありなん
ピーターはアコギの深奥を見ている
そしてギターの魔性も知っている

池田さんはスペイン修行でそれを見てしまったところがある

ギターとは何か
私が造るナイロン弦はそこに行っているという
池田さんの使っているスペインの作家の物
その作家にこれをもう一本造ってくださいといったらこれは最高の所にきている自分でも此処にはいけないと断られたという
私の竹ギターそのギターに良く似ている
しかもそのギターにはない世界呪術性がある
もうこんなギターを造る人はマエストロと呼ばないでどうするこれからマエストロと呼びます
だって

マーチンはドイツのギタースペイン物と双璧をなすがその世界は違うドイツは”神”の世界に近ずくスペインは人間の神秘魔性に近ずく
私は昨日池田さんと話しながらそれを感じた

私はそのマーチンの師匠ワイスガーバーにそっくりのナイロン弦も作ってしまった
いやはや

投稿: クレオバンブー中村 | 2010年6月 6日 (日) 午前 07時17分

og3さん、こんにちは。
スターマインにカミナリ。。。歴史の音。。。
驚きの表現です。(笑)
色々なギターを弾かれているog3さんが、そのような
表現をされるのですから、それは凄いのでしょうね。
逆に言えば、ギターは長年使い込むことによって、そのように育っていくということですね。
私も、そんな時が来るのを楽しみに。。。

Toshi

投稿: Toshi | 2010年6月 8日 (火) 午後 02時36分

中村さん>>
私は、マエストロというよりは、やはり「匠」と呼ばせて頂きます。
池田さんのギターは、何度聴いても張りがあって優しい調和のとれた三味線のように聞こえます。
逆に今まで私が聴いていたスパニッシュがとても攻撃的に聞こえてしまいます。
不思議です、私だけでしょうか?


Toshiさん>>
ギターは、長年使い込むとどんどん変わってきます。
というか、木製楽器は全てそうではないでしょうか。
昨年の12月、舞台で私の曲を弾いていただいた新日本フィルの方のバイオリンは、ヴェネチアから渡ってきて273年という時間を生きている楽器でした。
言葉では言い表せない音でした。
音楽ってそういうものだと思います。

投稿: og3 | 2010年6月10日 (木) 午前 12時05分

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