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2010年7月

猛暑が続いている。

思い出せば、ブログに書きたいことがたくさんあったんだ。
作曲ワーク、デイキャンプ、竹ギターその後、、、、などなど。

したためていたものの、頭の中で旬を過ぎ、期を失ってしまった。

暑さのせいだ。

仕事から帰ってくると、ぐったりしている。
思考回路が鈍くなっているし。

暑さのせいか我が家のエアコンが壊れた。
もう17年も使ってるから、しょうがないのかな。
とはいえ、この酷暑の中、とどめを刺された気分だ。

昨日あたりから、近所でお祭りをやっている。

紺地に桜の浴衣に、矢絣の帯。
髪を束ねて上げ、金魚のかんざしを刺してやった。
赤い鼻緒の草履をつっかけて、いそいそと娘が出て行く。

親バカだなぁ。

夕暮れは、少し涼しい。





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渋谷界隈2(その2)

私的にはKEVIN RYANを超えてます。
などと偉そうな事を書いてみたけど、やはりギターとしての方向性はかなり違います。
KEVIN RYANと同じベクトルに無いわけで。
私の場合、6年間クラッシクギターを弾いてたので、BERT KWAKKELに軍配を上げてしまう。
しかし鉄弦からギターに入った方は、やはりKEVIN RYANでしょうね。

そうそうこれについているキースチューナーって面白いんですよ。
バンジョー用なんですがね。
High&Lowでロックできちゃう。
例えば6弦をEに合わせてHighをロックし、Dに下げてLowをロックさせるとその間でしかペグが回らなくなるんです。
だから演奏中瞬時にドロップDチューニングに変更できて、レギュラーにすぐ戻せる。
6弦全部それがついてるから、使い方は自由自在。
DADGAD→レギュラー→DADGADなんて離れ業もOK
(高いらしい、、ネットで見ても2個で5~6万するって)
でもこのキースチューナーはバンジョー用といことでギア比が1:4
普通のアコギは1:14(グローバーは1:17)
だから調弦がめちゃ難しい。
チューニングメーターなんて見てたらイライラします。
(自分の感覚を信じて耳で合わせましょう)
比較的軽く回るから、不用意に回わすと弦を切ってしまうかも?
気の短いオヤジだったら弦を切る前に自分が切れてしまうかも?
興味のございます方は、各自でググッてみてください。
ビル・キース氏が考案したキースチューナーです。

なんだかんだ言いながら、小一時間も弾いてしまった。
並べて弾いている相手がCollings C-10 G Deluxeというのは、ちと可愛そう。
今回のテーマは、オーナーがレッスン用に持って歩ける普段弾き用の物色。
しかしギターとの出会いは、一期一会と言う。
4年前からBERT KWAKKELに興味があったオーナー。
運命かもしれない。
悩んだ挙句、決めてしまう。

ということは、また弾けるわけだ。

じゃ別のを弾こうっと、、、、

というか先週来た時から興味をそそられるギターがあったので、弾かせていただく。
Lowden S-25J
ナイロン弦です。
ジャズやフュージョン向けのギターらしい。
でもナイロン弦のくせに「Xブレージング」なんですよ。
それにLowdenならではのブ厚いトップ。
果たして鳴るのかね?
と、心配するがすぐに吹っ飛んだ。
プリプリの音がはじけるように出てくる。
ナイロン弦=クラッシックギターじゃない。
こいつも右手が踊るように弾けるぞ。
純粋なジャズギターだね。
しばし堪能、自分の世界へ~
。。。。。。。。。。聞いていたオーナーが口を開いた。
「これ竹ギターの音じゃん」
絶句、、、その通りだ。
なぜ気がつかなかった、、、、、と反省。
そういえばオーナーは、一昨年に錦糸町で中村さんのナイロン弦の音を聞いていたんだっけ。
弾いたのは私だけど、その時は鳴らせなくて木っ端微塵になったはずだが?
Lowdenだと違うんか?
いやそんなわけないよな。
でも今年は中村さんのナイロン弦は結構弾けたし。
私も少しは上達したのだろうかね?
あ~そうか、中村さんが取り組んでいるジャス用のナイロン弦というのはこれか。
一皮剥けた気がした。

店を出てオーナーとコーヒーをすする。
やったら派手なオネーチャンが多いなぁ、と思ってたらここは渋谷区恵比寿。
小川町や神田界隈より気温が高い感じがした。

Check

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渋谷界隈2(その1)

少々興奮している、、、、、、

実は、あまり期待していなかったのだ。
以前も書いたけどナイロン弦の作家の鉄弦ギターには、ことごとく玉砕していたからだ。

どういうふうに弾いたら良いか掴めない。
BERT KWAKKELは、大阪で一度だけ試奏したことがある。
帰ってからオーナーに聞かれて、言葉に詰まって困った。

今日もまたBERT KWAKKELを弾かされるのか、、と本音。

ぼーっと恵比寿のドルフィンに向かう。

しかし、こんな期待はずれだと毎日あってもいい。


BERT KWAKKEL Oval Custom Steel Strings (Jacaranda) \695,000.(税込)
大阪から取り寄せたギター。

弾き始めてビックリ、、、、なんてもんじゃない。
今まで何十本と試奏してきたが、これが一番だと思う。
とにかく楽器の反応が速い。
とてつもなく速い。
立ち上がりの粒立ち良くて、目の前に音が見えるような感覚。
加えて、とてつもなく表現力がある。
pppからfffまで全域にわたってクリアに出る。
小さい音と弱い音、大きい音と強い音の弾き分けが容易にできてしまう。

それに音量があるんだ。
私は、幸か不幸か相撲取り並の握力があるので、強いタッチだと音の立ち上がりを潰してしまうことがあるんです。
良く言えば男っぽいけど、汚くも聞こえる。
しかしこれは全く潰れない。
オーバルホールだから?
こんなの我が家の竹ギター以外に今まで経験したことが無い。
強く弾いたら、弾いた分だけ音になってゆく。
だから右手が解き放たれたように踊る踊る。
こんなに自由に右手を動かすことができるなんて最高ですね。

48mm幅のネックもフラットな指板だから全く問題なく弾けてしまう。
しかもロッドは入っていないプレーンネック。
5フレット以上の鳴りは、半端じゃない美しさ。
弾いていて失禁しそうです。

で、これ何とファンブレージングです。
クラッシックギターそのもの。
でもスチール弦。
なので、流行のふくよかなブーミー低音好きには×かも知れません。
でも中高音の美しさは類を見ないほどです。
おそらく文面だけじゃ想像つかないと思います。
音は出ませんから、、、、、

体の心が震えましたね。
私的にはKEVIN RYANを超えてます。



つづく

でどうなったか???

おまけ
何とも珍しいナイロン弦のLowden S-25Jです。















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渋谷界隈

7月7日に電話があったが、仕事が忙しくて断ってしまった。
そういえば昨年の七夕もオヤジ二人でギター巡礼をしていたなぁ。

あれだけ持っていると、縄張りも広くなってきて今度は渋谷に行こうと誘われた。
エビス45が閉店した跡にドルフィンギターがやってきたからだね。
私は一昨年に出張がてら江坂でお世話になっている。
それ、行こう行こう。

駅のホームで電話が鳴った。
先ずは渋谷のハートマン行けという、、、おいおい、、、

去年のハンドクラフトギターフェスの後に、かのKEVIN RYAN を初めて弾いたとこだ。
で今日は何なの?

小林大作 Guitar 色気 Cutaway (2009年)\315,000.(税込)
今年のハンドクラフトギターフェスで弾かせていただいた。
これは去年の出展作品ね。
色気というよりイケる音だわ~
弾いている感じが良い。
結構深い音がするぞ。
やはりSitka Spruce & Indian Rosewoodという組み合わせだからかな。
オーナー好みだね。
どちらかと言えば今年のシダーのほうが私好みだったりして。

STEVENS 000-BW (2009年) \298,000.(税込)
もうこれはオーナーの好み以外何者でもないな。
最近見ただけでそんな感じを掴んでるらしいが本当だろうか?
見た目より大きいのはデザインの妙。
甘くふくよかなだけど決してブーミーではない響きだ。
タッチがうまく聞こえる分、出音がつかみ易い。
そういえばオーナーは、あちこちでSTEVENSを弾かせるわりに持ってないぞ?

え?次行くの?

電車に乗って恵比寿に、、、、

Collings C-10 G Deluxe (2008年) \330,750.(税込)
うぉ~なんじゃこれ、、
前に弾いたCollingsと全然違うし、、、
眠くなるほど甘い音がする。
いや?これは私が指で弾いてるからだろうか?
ピックだったらちょうど良いと思うが、私の勘違いだろうか?
オーナーは、これに惚れたらしい。

Joe Striebel The Size2(2006年) \399,000.(税込)
実は、これの新品を一度弾いている。
この音で、、高いな~と思っていたのだが、誰かが4年も弾くと良い音になってしまったというギターがこれじゃないかな。
独特の箱鳴りがたまらなく良い。
ピッキングの位置でこんなに音が違うギターというのも珍しい。
好みが分かれるギターだね。
ハカランダで40万切ってりゃ何も言うことは無いし。
私はこういう個性的なのは好きなほうだか、オーナーは「いらん」そうだ。
というかオーナーじゃこの音を扱うのは難しいだろ。
うむ、そう思うのが正しい。

STEVENS 0-Maho 12f (Quilted Mahogany)(2008年) \315,000.(税込)
あれ~?
これ大阪から持ってきたんでしょ?って聞いたらやっぱりそうだった。
一度弾いてるよ。
出張疲れでブログにあげていなかったのが残念だけど、耳は覚えていてくれた。
あの時STEVENSのOM-Pも弾いたっけな。
しかしオーナーは、本当にSTEVENS好きだね。
ちょっとくすんだ感じのしっとりした音だ。
そこはかとなくワビ、サビがある。
これも私が弾くと眠くなってしまう。
良い意味で快感があるなぁ。

Jeff Traugott Model R Cutaway(1994年) \980,000.(税込)
一応向学のために、弾くが、、、
すごいわ、これ。
今日のテーマじゃないんだがな。
KEVIN RYAN 、Mike Baranikときて次はこれかいな?
他と比べてずいぶんと柔らかい音だけど太い芯がある。
しかし音に主張があると言うんじゃなくて、ぐぐっと染み入ってくる感じが実に良い。
どれとも違う。
46mmのネックだが絶妙なシェイプで実に弾きやすい。
いやー参ったね。

MICHAEL BASHKIN Belleza Cutaway (2008年)\1,050,000.(税込)
これも向学のためとはいえ、美味しい想いだ。
Blue-Gで同じMICHAEL BASHKINのファン・フレットを弾いたことがある。
同じ46mmでも極太なネック。
だけどやたら弾きやすい。
私が鈍感なせいか、普通のと全く違和感が無いんだわ。
不自然な手首のかえりが無いから、運指も楽だし。
親指での押し弦が容易にできてしまう。
それにしても頑丈な造りだ。
頑丈すぎて響かない感もあるが、これは弾き続けてりゃ何とかなるものなんだろうか?

で?どーするの?

大阪からBERT KWAKKEL Oval Custom Steel Strings (Jacaranda)を取り寄せるって?
おいおい、、、

また来週の月曜日に行ってきます。


 

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いやぁ、びっくり

家にいても蒸すだけだ。。。。
試験勉強の息子の邪魔にもなるし。

何もすることが無い贅沢な日曜日なのでブラブラ出かけました。

駅前の本屋で立ち読み。
涼しい~

しかし、読んでた雑誌に自分の写真が載っていたりすると、またドっと汗がふき出す。
びっくりした。
かなりびっくりした。
相当びっくりした。

20100704a

竹ギターが出てるなんて珍しいなぁ、と呑気に眺めていたが、よく見たら私じゃないか。

一日目だから、あちこちのプレスが取材に来てたしね。

確かこの取材は、閉館近い時間だったと思う。
中村さんも疲れていて、話をする前にデモンストレーションをやったような気がする。
そういえば、この取材の方々は、熱心に聴いてくれたなぁ。
中年紳士と若い利発そうな女性でした。

「社員の方ですか?」と聞かれ
「いや、ちがいま、、、す、、、」と私が言うが早いか
「うちの広報です」と中村さん
あれ?営業担当じゃなかったっけ?
どちらにせよ任務は果たすことができて、感無量です。

でもこれはギター関係の雑誌じゃないんですよ。

アナログオーディオ&Newスタイルマガジン
analog (季刊)2010 SUMMER Vol.28 音元出版

102ページに載っています。

興味の御座います方は、ご覧ください。


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湿気に弱い

湿気に弱い、、、、、
ギターじゃなくて私、、、、、

谷川岳の麓に生まれ育ったので、超高原体質なんです。
気温はいくら高くてもOKなんですが、湿気には弱い。
もう、そこに暮らさなくなってから30年以上経ちますが、都会の空気に慣れないひ弱な体は、とても不自由です。

今の我が家は29.3度、湿度計は、67%。
このくらいでも、ちょっと動くと大汗をかき、体中ベトベト。
キモチワルイのでイライラします。
思考回路も鈍ります。
ギターを弾いても、楽しくありません。

というか、ギターも湿気が嫌いなので良い音がしませんね。
竹ギターも少し膨らんできますから、弦を緩めてます。
ケースにしまうとカビるので出しっぱなしですが。

普段弾きのKiso SusukiのF-120もボコボコの音になっています。
こいつは、まだ鍛え方が足りません。

唯一元気なのは、Morris W-20 1975年生まれの35歳。
雨中、火中、病める時、富める時、踏まれても、投げられても、あっちにいっても、こっちにいってもずっといっしょ。
暑熱寒冷をものともしない不死身なギター。
梅雨なのにカラッと良く響くし。
最近こいつに癒されます。
35年間ずっと一緒に人生を語っている。

おいお前元気だな、、、、俺と換わってくれないか?






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