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2010年9月

田中一村

田中一村の絵を見に行ってきた。

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とてつもなく混んでいた。
メディアの力というのは恐ろしい。
しかし、この方の人生を知ることは、とても重要なことだと思う。

ただ、わたしのような素人のブログでこれを語ることは、とでも難しい。
私は「絵」の世界には疎く、知識も薄いのだ。

絵や彫刻は、形で残る。
しっかり、きちんと残る。
画家や彫刻家は、自分自身で自分の表現を完結できるからだ。
一枚の絵についやした何百、何千時間というエネルギーを目の当たりにすると、気が狂いそうだ。
私の持っている器では、とても受けとめられない。
怖かった。

以前、中村さんから頂いた画集で予備知識はあった。
が、違う。
全然違う。
実物は、色濃く鮮やで、繊細かつ重厚に迫ってくる。
見ていて息が止まる。

「描く」ためにおのれの人生を費やした「生き方」は、誰にもまねできないだろう。

打ちひしがれて帰ってきた。

娯楽映画を見て、爽快感にひたって家路に着くような気分ではない。

以前経験した認知療法のカウンセリングを受けた後のような感じに似ている。
今まで誰にも見せたことの無い、自分の心の奥にある一番弱い場所の蓋を開けられたような感じがする。

心のざわつきは、まだ押さえ切れていない。




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桑屋の川のり

そうそう盆に帰ったとき、飲んだ同級生の店とは飲み屋ではなく「お土産屋」さんなのです。
同級生といっても幼稚園からの幼馴染といったほうが正しいかも。
筋金いりの同級生なんですね、これが。
10年以上も店に出入りしてましたが、行くたびに耳にタコができるほど聞いていた「川のり」の話。
自分で調べて、某大学の先生と一緒に研究して、自分で歩いて養殖して製品にまで至ったお話は、本が一冊できるでかもしれません。

今回も買って帰ったわけですが、包みを開けたら「佃煮」
あれ?「畳のり」じゃなかったっけ?

「畳のり」は何年前の記憶だ?
飲んでばかりだったからな、、
「佃煮」を知らなかったのは、なんとも情けない。

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初めて食した川のりの佃煮。
なんと美味!!!!!
海苔の佃煮といったら「ごはんですよ」しか知らなかった子どもらが舌鼓。
肴に一杯やっているそばから、つつきだす。
「おかあさん!ご飯!」
こりゃ~合うわ、あったかいご飯に。

佃煮といったら海産物の塩っ辛さを思い浮かべてしまいますが、これは全く違う。
別世界の佃煮だ。
川のりの佃煮って極めて繊細な風味でまろやかな味なんです。

大手メーカーが作った添加物たっぷりのドギツイ香りも舌を刺激する味も無い。
そんな味に慣らされていると本来の自然の味が分からなくなってしまうよね。

インスタント食品、ファーストフード、スーパーの安い惣菜ばかり食っている人には、物足りないかもしれません。

あっ、、正式な商品名は「利根川清流川のり」と言います。

へー通信販売もしてるんだ。ここをポチっとな。

おいおい、新聞でも紹介されてるじゃん。社長ブログだ。

老けたなぁって書いてあるけど、全然若いじゃん。
だいたい一人で川のり作っちゃうんだから、とんでもない凝り性なんだよね。
そういえばB型だって言ってたな。
あ?竹ギターの中村さんもB型だっけ。
納得。
あ!うちの女房もB型だ、、、、、

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徒然

ということで現在の勤務先は、なんと赤坂。
日本橋から銀座線に乗り換える。
銀座線は、なぜか若い女性率が高い。
それにしても、よく耐えられるな、、、ってくらい混んでいる。

サラリーマンになって通勤には恵まれていたので、満員電車でも座れていた。
立って乗っていると、やたら携帯電話をいじっている人が目立つ。
かくいうog3も座ってれば、iphoneで映画を見ているんで、他人が何やってるか興味がなかったわけです。
みんな、なにやってんのかね?

朝は、ゲームをやってる人多し。
寝ぼけざましには、いいかもね。
暇つぶしや気晴らしね、これ。

帰りは、メールやってる人が多いんだね。
カエルコールなんだろうか?

了解ちまちた
跳んでかえるね(゚∀゚)
腹ペコでチュ、、ジュルルル

このメールを打っていた主は、どう見ても私より年配の紳士。
ビシッとスーツを着て高そうな鞄を持ち、真面目そうな、偉そうな感じのお方。

見るつもりは無かったのだが、見えてしまった、、、
あまりにもギャップが大きすぎる。
困った。
すぐに目をそらしてものの、目に飛び込んできた色とりどりの絵文字とオコチャマ語が焼きついて離れない。

おそらくこの方は、とても幸せなんだろう。
暖かい家庭が待っているに違いない。

しかし、、、、、、、、、



やっぱり覗き見防止のフィルムを買いに行こうかな。。。。。

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ほーら、忙しくなった

覚悟はしていたのだが、やはり忙しくなった。
仕事が、、、、だ。

この時期に異動になった。
半年間という期限付きだが、この年で仕事もろとも勤務先まで変わるというのは、げに珍しい。

異動先の仕事は、15年前に3年間ほど経験してはいるが一昔以上経つともはや浦島太郎。

玉手箱のドアを開けて入れば、私はオジーサンになっていた。

しかし実に刺激的である。
15年前の自分がどうだったか老いてきた脳細胞が必死で思い出そうとする。
その頃は、サラリーマン人生でもっとも華やかだったんだ。

もうその時と同じことができるわけではない。
いまそこにいる若いやつらの支援をするのだ。

ここにもタイムマシンがあった。

二度と帰ってこないと思っていた忘れ物を取りに行ったような気分だ。

でも、、、、さすがに堪えるなぁ。
帰宅すると疲労困憊でギターも弾けぬ(わけがない、、ウソです。)





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