「すらんぷ」などという記事を書いたせいか、あれから仕事がめっきり暇になった。
元気を取り戻す。
そんなんなら、毎週「すらんぷ」で書こうかな?
ずいぶん前からしつこいようにオーナーのメールが入っていたわけだが、そんなわけで足が向かなかった小川町界隈。
先月は、渋谷界隈に浮気をしてたせいもある。
調整に出したままおっぽらかしていたJeff Robertsonを取りに行くという電話があり、Blue-Gへ向かった。
呼び出した当の本人は、遅れるとのこと、、、おい、、、
じゃそのしつこいメールにかいてあったギターを試奏に行くとするか。
向かった先は、ザ・ドリーム。
弾いたのは、S.Yairi YD-507
知る人ぞ知るヤイリ・ローデンだ。
いつもお世話になっているT.ShigaさんのHPに当時のカタログがあります。ここ。
それ以上の素性は、各自ググルべし。
かねがね噂は、聞いていたが実物は初めて。
ほう~!すげーや!
久しぶりにビビっときた。
見た目も抱き心地も弾き心地もまさしくローデン。
若干だがネックの握りが太く感じられる。
出音はローデンよりも明瞭感がある。
程良く枯れていて、ボディの残響が素晴らしい。
私の好きなシダートップだ。
いい感じに音が立ち上がる。
おそらくこれは前の持ち主やその前の持ち主が大事に弾き込んだからではなかろうか?
大変良い状態だ。
当時の新品価格の2倍近い価格で出ているが、これはある意味日本のギター遺産だ。
高いと思うか、安いと思うかは、それぞれの価値観にまかせる。
名古屋で中村さんや山本さんから「サダオさん」の話は、詳しく聞いていた。
そして店主から、このYD-507の前の持ち主も名古屋だと聞かされた時、一瞬背筋がゾっとした。
ニッポンジンノギターが好きな私としては、のどから手や足が出る欲しい。
しかし私は、これを買ったとして、この状態を維持し後世まで伝えられるような余裕のある生活をしていない。
貧乏人って悲しい、、、、、、、
とまぁ思うところの話をすれば白髪の店主と意気投合。
他にワタシゴノミで弾いてみたいギターがわんさかあるのに、話が尽きない。
なんだか気分がいい。
と、オーナーから電話、、、、
一部始終を伝えるがどうやら解って頂けない様で、、、
やっぱり音を聞かせなきゃ無理でしょ。
丁重に挨拶をして店を出た。
もう一度一人で来たい店だ。
で、いざBlue-Gへ着いたもののオーナは、まだ来ていない。
どーゆーわけだ?
この店はもう御馴染み。
しかし私は、このお店で一本も買ったことが無い。
でも歓迎してくれる。
いい店だ。
「XXさんが来るまで、何かお好きなのをどうぞ。」と、、、、泣ける、、、、
が、そういった店の人が持っている不気味なギターに目がいった。
納品されたばかりの本郷さんのギター。
しかもバリトン、、、、、、、、、
耳からヨダレが出てきたので、さっそくお借りして試奏。
B-E-A-D-F#-Bというチューニング。
カウンターパ~ンチを食らったような気分。
JOHN PEARCEのゲージで、6弦は#0.68
これでライトだという。
そのまま2弦までラウンドで1弦だけプレーン。
スケールは700mmを楽々超えている。
どんな怪力が弾くんだ?
と思ったけど、普通のギターとあまり変わらず弾けてしまう。
そこまでテンションは高くない。
ミディアムゲージくらいかな?
ビブラートも全然OKなのね。
で、この音だ。
もう「雄大」そのもの。
限りなく広がる大地、、北海道の日高町にある牧場の風景がそこにあるような感じ。
こりゃ癒える。
その昔「低音の魅力」という言葉を耳にしたが、まさしくこれだ。
全身で音を感じるギターって初めてですね。
悦に入ってしまいました。
あ~いい~これ
新しい世界を垣間見たような気分です。
og3の次なるギターは、バリトンと決めました。
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