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2010年11月

竹ギター日記14

竹ギター日記を書くのは、じつに2年ぶりです。

20101123a

これは11月10日に我が家から見えた夕焼け。
全然関係なくてすみません。

1代目竹造君が我が家に来てもう4年経ちました。
前々回ブログに書いた2代目竹千代君との弾き比べを書きたいなぁ。。。。
と思っていたら、なんとココログのファイル制限で音源ファイルがアップできなくなっていました。
今日最大1Mbってのは、どういうわけさ?(゚Д゚)ハァ?
というわけでSeeSaaを借りてファイルを置き、リンクで引っ張ってくることにしました。
なので「og3の竹ギター」に行っても何もございません
m(. ̄  ̄.)mス・スイマセーン

2台並べてご覧ください。
製作者が同じなのに、これだけ違うギターも珍しいです。
右にいるのは、我が家の住人の竹造君。
で、左に座っているのが研修中の竹千代君です。
もともと竹千代君は、AKIさんのオーダーで作られたもの。
納品の際に竹千代君と中村さんご自身のギターの2台を持って行かれたそうです。
弾き比べたAKIさんは、中村さんのギターをお選びになり「日本海」と名づけられました。
残った竹千代君は、中村さんのライブで活躍していましたが、やはりギター製作に忙しいのでそれほど使われていなかったとのことです。

20101115

もちろん両方とも竹製ですが、竹造君のネックはマホガニーで竹千代君はメイプルです。
竹造君は、ずいぶん弾きこんだうえ素手で磨いていたので色も変わってます。
光の具合で正面からだと良くわかりませんが、裏返すとこんな感じ。

20101123b

明らかに違いますよね。
素手で磨く理由は、私のブログをググッて見てください。

やはり大きな違いはヘッドの有る無し。
でも、それだけじゃありません。
竹千代君のヘッドにはコブがあるんです。

20101123c

「音の締まり感や音の透明度を増す効果がある。バイオリンのヘッドの渦巻きも同じ意味があるのだろう」と中村さんの製作日記に書いてあります。
詳しくは、「竹ギター製作日記にようこそ」をご覧ください。
2006年あたりにあります。

でもこれだけじゃないのが竹ギターの面白さ。
トップの厚さがこれだけ違う。
同じアングルで見てください

竹千代君

20101123d

竹造君

20101123e


竹千代君は、並みのギターよりちょっと厚い感じかな?
竹造君にいたっては、ホイホイと鳴る厚さじゃありません。

ただ単にトップ全体が厚いわけじゃなくて、その厚みは部分部分で全て異なっています。
飴玉のような小さなカンナで削っては叩き削っては叩き(ヒッティングね)しながらて音を確かめて作っています。
実際、工房でビフォー&アフターを目の当たりにすると驚愕です。
竹という木材がガラスのような響きになってゆくのがわかります。
それが当たり前だといわれればその通りですが、スプルースやシダーといった材とは違い、前例が何もない「竹」でやっているので驚かざるを得ません。
ここまでの道のりは、試行錯誤の連続だったと思います。

さぁ音を聴き比べてくれ、、、、と言う前に。

弾いている本人は、それをあまり感じていません。
前の記事のコメントにも書かせていただきましたが、録音して初めてわかったことが多いんです。
今までは、娘の伴奏が多くダイレクトにマイクを立てると竹ギターの個性が強過ぎて調和が取れず、マイクの位置はボトム側に逃がしていました。
アクティブに録るとその差が出てきます。
またマイクは「点」であるのに対し、生音は3Dで聴こえます。
本来ならば我が家に来て「生」で聴いてほしいと思います。

曲は、数年前に作った「らせん」という曲です。
YouTubeでもニコ動でもあまり聴いていただけなかったんですが、、、、、
はなから竹ギターで弾けばよかったのかも知れませんね。

ではどうぞ。
まずは、竹千代君で。
Rasen_t2.mp3

次は竹造君です。
Rasen_t1.mp3

いかがでしょう?
録音環境は全く同じです。
マイク位置もレベルも同じ。
wavは、無加工のままノーマライズしただけです。
ちょっとお洒落に軽くリバーブをかけてみましたが、そのリバーブのかかりかたまで違いますね。
圧縮音源なので分かりにくいかもしれませんが、竹千代君の音色は、ときどき複音コーラスをかけたような音が聴こえます。(コミティアでのCDだと良く分かるんですが)
でもこれは、全くの素音です。
我が家に来てから出てきた音です。
そういえば今年のTokyoハンドクラフトギターフェスにこれと同じ音のナイロン弦がありましたね。
これは、中村マジックです。
なので、この竹千代君で娘の伴奏などやったらまた一興だと思うんですよ。(親馬鹿な私)
受験が終わるまで貸してもらえませんかね?



初めて竹ギターを弾いた時、他の人からはあまり良く思われませんでした。
なんというか?奇人変人を見る感じですね。
このところ理解をしてくれる方が多くなり、やっと安心して弾ける環境ができてきたような気がします。

また、「継続は力なり」と「馬鹿の一つおぼえ」いう言葉は同じ意味だと思うようになりました。
賢く、硬く、長いものに巻かれて世を渡って行くことは大切ですが、一つのことを馬鹿と呼ばれてもやり続けることは、もっと大切な意味があるように思えます。

そんな馬鹿になりたいと思う今日この頃です。

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SUZUKAWA GUITARS OM-03 CUTAWAY

ぎっくり腰になったり、狭心症の発作があったりで、休日はお家でおとなしくしているog3です。
本人は、いたって健康のつもりなんですが、体と心は違うようで。
赤信号が出たらゆっくり休みましょう\(^o^)/

てなわけで、そんなときは我を忘れてギターを弾きます。

このギターが我が家にやってきて、はや二月。

20101121a

SUZUKAWA GUITARS OM-03 CUTAWAY
Top:Solid Sitka Spruce
Side & Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Finger Board:Ebony
Bridge:Jacaranda

オーナーが買った鈴川さんのギターです。
あれから、ずいぶんと気になってらしく、あちこちでずいぶんと試奏をして(させられて?)買われました。

相変わらず美しいシュラックのフィニッシュです。
この塗装は鈴川さんそのもの。
最近神奈川の工房を閉めて大分に移られたとのこと。
環境の良いところで製作しぞんぶんに塗装をおこなえる土地を、、、という理由らしいです。
塗装って有機溶媒を使うので、都市部だと近所迷惑になっちゃうんですよね。

わざとテカらせて写しましたが、シュラックの質感わかるでしょうか?

20101121b

薄めのUシェイプネックはとても弾きやすい。
日本人の手に合うんじゃないでしょうか?

そのネックエンドは、こんな面白い形です。

20101121c

荘厳じゃないけど、とてもバランスの取れた鳴り方です。
ミディアムゲージが張ってあります。
前のオーナーの好みだそうで、お店でそのまま弾かせていただいて納得。
柔らかく優しい響きです。
テンションが高い分、左手の押弦の安定感は抜群です。
弦高が低めにセットされているので、想像以上に弾きやすい。
これを調整されたのは、ドルフィン恵比寿の店長さん。
さすがです。

で、いつもいつ能書きをたれていて、ちっとも現実味も臨場感も無いブログでしたが、今日は音を載せてみようと思います。
PCMリニアレコーダーを買ったおかげで簡単に録音できるようになったわけですが、あまりにも簡単すぎて、演奏の質が間に合っていません。

awatensanta.mp3←クリックどうぞ。

進路が決まった息子とラーメンを食べに行った帰りに「とべ!あひる」の可愛いキャストたちとばったり。
「おかしの家のog3ね?」
「そうで~~す。」
「また明日ね~」と別れましたが、明日はちょいとお休みします。
ごねんね。
というわけで、曲はこどもたちへプレゼントします。
でも、クリスマスには、ちと早かったな、、、

うちの長男あひるは、ずいぶん遠くまで飛べるようになったようで。
行き先は、なんと北海道。

たくましくなったものだ。
うれしい反面、ちょびっと寂しい気もします。



「とべ!あひる」をよろしくおねがいします。
日時:12月22日(水)
第1回公演 16:00~
(開場 15:30)
第2回公演 18:30~
(開場 18:00)
場所:ミレニアムセンター佐倉ホール
入場無料

詳しくは、NPO佐倉こどもステーションまで。
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コミティア94に行ってきました

家内のブログに「惚れ直した」と書いてあり、有頂天になっているog3です。

だいたい同人書籍の販売会で竹ギターのCDを売ろうなんて無謀でした。
場違いもはなはだしいですよね。

でも1枚売れました。

行くはずだった家内のお友達が陣中見舞い?に来てくれました。

二人目に訪れた方は、帽子が似合う品のある女性。
来れないわけをお伝えし、二言三言お話をする。
で、いきなりCDを指差して、、、、
「これなんですか?」
「竹ギターです」
「竹ですか??」
「お聴きになって見ますか?」
と、試聴用に作ったmp3を写真を見せながら聴いていただく。
実に熱心に聴いている。
とりあえずカクカクシカジカと話すといきなり買ってくれました。

「指板も竹ですか?」と聞かれ、それからは質問の嵐。
「何か説明書きみたいのは、ありませんか?」と言われ後悔先にたたず。
そういえば、竹ギターってどこで弾いてもその後は質問の嵐だったな、、、。
だいたい竹ギターを知ってる人は、九十九里浜の一握の砂くらいだろな?
次から作りましょう。
だから話が止まらない、、、からお答えする。
こんな方が作ってて、、、、
こんな風に板にして、、、
こっちネックはマホガニーでこっちのはメイプルで、、、、、
弦は、普通のスチールのライトゲージで、、、、、、
云云々々と、、、、、

この方は、ものすごくギターのことを良く知ってらっしゃる。

「同じ曲が2つ入っていますが?」
「こっちのとこっちのと、全然音が違うんです」

20101115

で、また聴いていただく。

「この方、二つとして同じ音のギターを作らないんですよ」
(か、どうかは不明だが、私の知りうる限りはそうなので)
短時間だったけど、知っていることは、できるかぎりお伝えしたような気がします。

大事そうにCDを胸に抱え「私、ギターのインストルメンタルって大好きなんです。」と言って去って行かれました。

あ~~大失敗!
こういった理解のある方に聴いていただけるのだったら、お金取るんじゃなかった!
頂戴した300円が、ものすごく重く感じました。
竹ギターを弾くようになってから、こういった劇的な出会いがあるんですよね。

たった一枚しか売れなかったけど、ものすごく価値のある一枚だったと思います。

とても良い一日でした。

業務連絡
残ったCDは、近々に巨匠中村さんと画伯ちょきんぎょさんへ送りますね。
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すごいね

すごいね
コミケほどじゃないけど、スゴイ人の数。

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コミティア

ビッグサイトに行ってきます。

家内が行くはずでしたが、忙しくてog3が代わりに。

で、家内の本と一緒に竹ギターのCDも販売します。

PCMレコーダーを買ったので、昨日半日であっという間に録音して焼きました。

さてどうなることやら。

詳しくは後ほど、、、

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