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2011年5月

小布施に行ってまいりました

お昼前に長野に着くと中村さんが待っていてくれました。

とりあえず腹ごしらえ。
中村さんが子どもの頃にお母さんとよく来たという「五明館」。
おすすめの印度風カレーを御馳走になりました。
デザートは「うす茶アイスクリーム」
優しい辛さのカレーは、どこか懐かしさを感じます。
そしてあっさりと甘く、抹茶の香りにつつまれました。

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ここまで来たからには「善光寺」へ。

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20数年ぶりです。
結婚した頃に家内と来ておやきを食べながら参拝しました。

そして車で小一時間で小布施に到着。

新生病院礼拝堂は、1932年に建てられたチャペル。
新生病院に隣接されています。

最近に外装を改修してきれいになっています。

さあリハーサルをしましょう、とばかり中に入ると、、、、目に飛び込んだのは、、、

これは!

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西川オルガンではないか!

日本で最初のオルガンは、日本楽器(ヤマハ)ということになっていますが、実は西川オルガンの方が先なのです。
西川虎吉は千葉県出身の有名な三味線職人。
今も昔も腕に良い楽器職人というのは、高い文化意識やとてつもない好奇心をもっているのでさっそく西洋楽器の風琴=オルガンに目を付け、作り始めるわけです。
そのころヤマハに創始者の山葉寅楠は、まだ外国製オルガンの修理をしていた頃。
オルガンをかついで箱根の峠を越えた話は有名ですね。
西川虎吉の作るオルガンは、まだ日本で製造できない部品を外国から取り寄せて製作していたため純国産と認定されなかったのです。
なのでかなり高価だったため一般には普及せず主に教会で利用されいました。
だからここにあるのでしょうね。

その後、家族経営だった西川オルガンは、2代目で衰退。
日本楽器が吸収します。
しかしその技術の高さと優美を極めた西川オルガンの名を残し、その後も製作し続けるわけです。
見ると、「Nishikawa Organ」と「Nippon Gakki Seizo Kabusikikaisha Yokohama Factry」両方書いてあります。
調べてみたら製作時期は1929年前後でした。

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「Yokohama Factry」とは西川オルガンの工場のことです。
似た物を国立歴史民族博物館で見たことがあります。
もちろん触れることはできません。
「どうぞ弾いてみて下さい」
と、この教会のチャプレン石田さん。
神に見えました。
もう言葉にできません。
ただただその音に震えました。
幼稚園の頃、先生しか弾くことができなかったオルガン。
小学校に上がり、音楽室いっぱいのオルガンを見て、天国だと思いましたね。
最初に触れた鍵盤はオルガンです。
私の音楽のルーツです。

我に返ると中村さんがリハの用意を、、、、、すんません(゚ー゚;

震えたのはオルガンだけのせいじゃなかったんです。
この教会の中はこんな風
天井は高く、ふんだんに木が使われています。
響きは、このうえもなく素晴らしいものがあります。
もともと寺社仏閣や教会は、音の響きが良い作り。
お経や祝詞がすみずみまで充分行き渡るようにできています。
竹造の音も良く響きます。
こんなに気持ち良く弾けるのは、初めて。
また我を忘れていると、、、、

明日は来れないので、リハーサルだけも見たい、、とお客さんがゾロゾロ。
リハが本番に、、、、
子どもを連れたお母さん。
その女の子をみて思わず「アンパンマンマーチ」を弾いてしまいました。
「ちょっと違うんじゃないか?」と中村さん。
良く見たら小学校高学年くらい。
ジブリを弾きました。

体中の細胞が蘇った気分。

お腹がへりました。

小布施の名物は、トンカツだそうです。
味郷(みきょう)」のトンカツをいただきました。
ジャズが流れるお洒落なお店。
特性のタレがかかったソースカツは絶品です。
それにしても、、いつもそうですが食欲が先で写真を撮るのを忘れます。
ゴメンナサイ。
ブログに料理の画像を掲載できる方の理性がうらやましいと思います。
だからこれも飲んだ後の空き瓶ですが、、、

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脳天くい打ちを食らったような本物の味でした。
志賀高原ビール
黄色いラベルのペールエールは、ホップの利いた赤ビール。
黒いラベルのポーターは、芳醇で飲みやすい黒ビール。
おいしゅうございました。


翌日は、あいにくの雨。
台風が来てました。

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でも、たくさんの方が足を運んでくれました。
心より感謝申し上げます。

音響設備は、ありません。
全て生音です。
「静寂」という贅沢は、都会でいくらお金をかけても買えません。
不思議なことに一番後ろの席のほうが音が大きく聞こえます。
これが教会マジック。

演奏しているのは中村さんです。
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ジャパンオリジナルの竹ギターの話にうなづいていたチャプレン石田さん。
素晴らしい方です。
「もはやキリスト教は、外国の宗教ではないんです。もっとその国の言葉で話さなければ。」
という言葉が印象的でした。
病院と教会。
日本で例えれば医者と寺がいっしょにあるようなもの。
しかし、生まれいづるところから生命をまっとうする場所が同じという考えは輪廻に通じるものが無いでしょうか?
私はキリスト教徒ではありませんが、人として共感します。
それを越えたところで、力も金もないボランティアとしてできることは、これしかありませんでした。
この震災という非常時に政権争いをしている国は、他の国からどう思われているのでしょう。
何か越えなければならないことがありそうです。

良いコンサートでした。
企画してくれた、日本緊急救援隊で活動している協同組合CSRの飯森さんに感謝いたします。
このコンサートの模様は、飯森さんのブログに動画が掲載されていますので、興味のございます方はご覧ください。



そしてまたいつか、必ず小布施で。

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Tokyoハンドクラフトギターフェス2011

5月22日のこと、、、、

今年は、中村さんも山本さんも出展しないので行く予定にはしていませんでした。
が、やはり例のオーナーから電話があったので、軽い腰を上げたわけです。

朝も早よからいそいそと身支度をしていると、iphoneがプルプル。
熱が出たと、すごいダミ声のオーナー。
行けないから、行って来いとの命令がでたわけで。

ということで錦糸町へ。


気になるギターがあったので、真っ先におじゃましました。

MAIDAS GUITAR

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ネットで見つけて一度実物を拝んでみたいと思ってました。
で、ブースへまっしぐら。
作者ご本人を見てビックリ。
昨年この場所で見かけたおぼえがありました。
確か開場の外、廊下にある休憩所で???
たずねてみたらそのとおり。
出来上がったこのギターを中村さんに見せてご意見伺いに来ていたそうです。
世の中狭いですねぇ。

丁重にご挨拶。
とても腰の低い方です。
弾かせていただきました。
当然のごとく、見たこともない形。
しかし奇抜な形のわりには、素朴な風合いがあります。
何となく、どこか懐かしさを感じてしまいます。
いつものように指弾きでポロポロ。
当然のごとく、今まで一度も聴いたことが無い音です。
おとなの音がします。
何か語りかけてくるような気がしますが、初対面なので何を言っているのかわかりません。
その辺のガキは弾くんじゃね~よ、、、という感じ?
私が弾くと5弦の全てのポジションがものすごく良く鳴ります。
低音のボリュームが6弦よりあります。
ネック側で弾くと、いやらしいほどささやきます。

これはひょっとして?
帰り間際にもう一度弾かせてもらいました。
今度はピックで。
!!!おお!別物でした。
ギターが吼えましたよ。
私はピックは苦手ですが、これだけ違うと逆に面白いです。
動と静、ジキルとハイドといった音です。
どちらかといえばピッカー向きですね、きっと。
ピックを持った右手の表現力が豊かな方だったらたんまらんでしょう。

初めてのプロトタイプとのこと。
なので、モノとしての完成度が高められればマーケットに出せると思います。
これは単なるキワモノではありません。
でも私が思うにピックアップは意識しないほうが良いかも?
こうご期待。

ということで、ぶらぶらと試奏へ。




小林大作さん

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相変わらず良い音でした。
やはり私の趣味だと左側のシダー。



ESPギタークラフト・アカデミー

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「学生さんの大切なオリジナルギターです。お手を触れないようお願い致します。」
との張り紙が、、、
こういった若い方の作品は是非とも弾いてみたかったっす、、、、、




Water Roadの増田さん

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増田さんのギターは深く重くゴージャスに響くギターです。
いや~でも、ちょっと小ぶりのCouchiは気に入りましたね。
ぱっと鮮やかに、まるでそこに音が見えるように出てきます。
いろいろと暗い話題が多い世の中なので、こういった音に惹かれます。
Marmaidのインレイも実に美しい。
でもこのピックガードは、どうもね。
なんとなく泣いているようで、、、



政田一光さん

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無口でまじめな方です。
そのまま音に表れているような気がします。
でもどこか熱いところが素敵です。



Yokoyama Guitarsの横山さん

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12弦を弾かせていただきました。
オーダーがあったので作ったそうです。
モーリスにいた頃は18弦まで作ったことがあると言っていました。
王道かもしれません。
気持ちの良い、実に爽やかな音でした。
最近世の中に12弦が少ないので、どんどん作ってほしいところです。


Suzukawa Guitarsの鈴川弘也さん

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鈴川さんです。
私のブログを見ている方であれば、もう何も書かなくても良いでしょう。
でも何といっても左側のOMのコアでしょうね。
「本日の一本は、このギター」です。

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実に清清しい音がします。
鼓膜をわしづかみにされました。
竜馬が弾いたら「新しいニッポンの夜明けぜよ」と言うでしょう。


途中でおじさん3人に拉致されました。
横浜弦楽器のブース

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私はクラッシックギター出身なのに現在ナイロン弦は苦手なのですが、弾いてビックリ。
トップはシダー、サイド&バックはヒバという世にも珍しいフラメンコギター。
ビックリ箱にように音がポンポン弾け飛んできます。
ガンガン弾いてしまいました。
これイケます。
欲しいところですね。
作った方はK.ヤイリの小池健司さん。
オソレイリマシタ。



帰ろうと思っているやさきでしたが、ひときわオーラを放っていたので立ち止まってしまいました。
Shine Ship Sound

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なんとビックリ「戦うオヤジの応援団」の百太郎さんです。
初めてお会いいたしましたが、手記を全部読んでいたので、感激ひとしおでした。
大病を患い、自らの命を絶たれる寸前まで苦労された方です。
だからこのギターは、オーラに包まれていて当然でしょう。
書くと長くなりますので、お知りになりたい方は各自ググってください。
話に夢中なり1枚しか撮らなかったことを後悔しています。
左のギター、サイド&バックの材は「栃」です。
サップ(といって良いのか?)の入ったそれはそれは美しいいでたちでした。
製材もご自身でなされるということです。
その人となり、それまでの人生がそのまま音になっています。
弾いてて泣けそうになりましたね。
機会あらばもう一度お会いして見たい方です。




さて帰ろうっと、、、
会場を出て一服、、、とそこにMAIDAS GUITARの見山さん。
当然のごとく内容の濃い長話となります。
百太郎さんの「栃」ギターの話をすると、MAIDAS GUITARのブレージングも「栃」とのこと。
その話に花が咲きかけると、ひょっこり現れた百太郎さん。
偶然もここまで来るとゾッとします。
真ん中に私をはさんで初対面の二人。
気温が5度くらい上がったような感じがしました。
それぞれにそれぞれを紹介して「栃」の話をふると顔色が変わります。
ずーっと聞いていたいのですが、家に帰って小布施で売るCDを作らねばなりません。
それに私がその場にいないほうが二人のためには絶対良いのです。

丁重に挨拶をしてエレベーターへ。
肩を並べて会場に戻って行った二人に興味津々でした。
盗聴器でもしかけておけばよかったかな?

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窓からスカイツリーが綺麗でした。

また来年、、、来れるかな?

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震災募金竹ギターコンサート

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震災募金竹ギターコンサート

日付:平成23年5月29日(日)
場所:新生病院
礼拝堂
長野県高井郡小布施町851)
開場:13時
開演;13時30分
終演:15時
演奏;中村正夫竹ギター作家クレオバンブー)、og3(og3の自由帳/管理人)



復興支援CDの販売もいたします。



どうぞよろしくお願いします。



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子キャンダンス考~オヤジサポーターズに愛をこめて

さて。
ぼちぼち水が温くなり、半袖で生活できるようになると、この夏に向かって「子キャン」が動き出します。

毎年、これで最後と言いながら未練がましく参加してたog3ですが、今年はオヤジサポーターズ2名の参加が決まりました。

ということで、今年の夏休みは北海道から帰ってくる息子とノンビリします。

オヤジサポーターズには手っ取り早く子どもたちの輪の中に入っていただきたいので、とりあえずこれらの曲を頭の中と体の中にに叩き込みましょう。

子キャンの大きなイベント=ダンスですね。


Part-Time Lover(パートタイム・ラヴァー)1985年
Stevie Wonder
この辺だと全然リアルタイムです。
盲目の弾き語りStevie Wonderは、大学生だったog3にとって「神」でした。
日本公演のチケットは徹夜で買いました。
1985年だと子キャン参加者全員がまだいない頃。
何故踊っているかは、すいかに聞きましょう。



Boom Boom Dollar(恋のブン・ブン・ダラー)1989年
King Kong & D.Jungle Girls
この頃はバブルの絶頂期。
面白いように給料が上がったもんです。
みんな金持って踊ってましたね。

Santa Maria(サンタマリア)1995年
Tatjana
ぼちぼちついてゆけなくなります。
この年は、娘が生まれた年。
音楽なんてほとんど聴いてません。


NUMBER ONE(ナンバーワン)1998年
FASTWAY & CHRISTINE
もうスーパーユーロビートは、ほとんどわかりませんね。
この頃は鬼のごとく仕事ばかりしてました。

こんなのも。
AVEXがまだCUTTING EDGEの頃でしょ?



でも子どもが遊べるようになると少しはわかりますよ。
TDLでずいぶん聞きましたね。




最近便利なもんでググれば何でも出てきます。
ダンスのお手本まであります。




あってるかどうかわからないので、あとはれんじゃーに聞いてください。

これだけおぼえれいれば、何とかなります。


しかし、かくいうog3は一度も踊ったことがありません。
キャンプのオヤジは、上から日光、前からかまどの火にあぶられてるので、夜はその乾ききった体に神からもらった命の水で潤い、癒しています。
それにスタッフもろとも全員踊っているので、そこでしか会えないキラキラした子どもたちの顔を必死でカメラの中に切り取ったりしています。


さぁ今年の夏もいい思い出をたくさんつくってくれ!
たのむぜ!れんじゃー!







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ARIA & CO GL500 #8353 (1975年)

実は、ぼちぼちギターの話題を減らそうと思っていたんです。
他にイロイロとあるので。

し、、か、、し、、、、、

小川町界隈を終わりにした週末。
仕事先での昼休み。
弁当を食べながら、いつものようにヤフオクでギターを見てました。
と、後ろから声が、、、、、
あ~ギター弾くの??
と話をふられればアレコレ、イロイロ、ナンダカンダ、ドーシタコーシタ、、、、
で、ギターをもらってくれないか?ということになりました。

この春の人事異動で行った先の事務所は、おっさんだらけ。
この方は、私より一つ年上。
16歳の時に買ったということなので1975年製ですね。
ギターという青春の思い出は、なかなか捨てられないとのこと。
なので弾ける人の所へ、、、というありがたいお言葉に甘え、頂戴いたしました。

ケースを開けてビックリ!
弦を張りっぱなし\(;゚∇゚)/
いったい何年?いや何十年このままだったの?
思わずガン見????でも?あれ?
なんともないよ?
丈夫なのね、このギター。
ネックも反ってないしトップも歪んでない。

お家に連れて帰って裸にしてお風呂に入れて、、、
じゃない、弦をはずして綺麗に磨いてあげました。
良く見るとごく僅かに順反りだったのでロッドを締めたら、まっ直ぐにヽ(´▽`)/
ちょっと弦高が高いな、、、と思ってサドル外すと、おお牛骨だ!
おまけにナットも牛骨だ。
我が家の同級生W-20は安っぽいプラスチックだったぞ?
へ~、、へ~、、、
それにしてもねぇ、この年代にしては状態が良すぎます。

ARIA & CO GL500 #8353 (1975年)

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いわずと知れたGUILD D55のコピーモデル。
喉から手が出るほど本物を欲しがっている人は、すごくたくさんいますね。
何故かは自分で調べましょう。

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これはアリア⇒荒井貿易⇒フジゲン製⇒長野県⇒5月29日小布施で震災チャリティー竹ギターライブやります⇒詳細は後ほど

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ここまで似せなくても、と思いますが。
ARIAの4文字じゃGUILDの5文字に足りなかったのかな?
ARIAのギターで「ARIA&CO」とヘッドに入ってるはこれだけという噂は本当かい?
それに「G」マークに似せたこの変なマークは何なんだろか?

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当時のカタログを見ると「ネックは、ギルド同様マホガニーとメイプルの積層にしてあり、ヘビーゲージにも十分耐えられる設計です。」と書いてあります。
いやはや恐れ入りました。これは本当でした。
現在ミディアムライトを張ってますが全然平気です。

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このポジションマークは贅沢でしょう。
本物ですよ。
36年前で5万円というのは結構なお値段。
納得す。

音は「ま~だまだ!これからよ~!」という感じです。
ずいぶん冬眠してたようで。
まだ十分響きません。
これから叩き起こして鍛えればガンガンいけますね。
ドンシャリな音なのでこのまま弾きこんだらもっとボリュームが出てきてシャープになるでしょう。
なんだか可愛いのでとりあえず毎日弾いてます。
でも何故か6弦だけがボンつくので、もう一度サドルとって調整しなければなりません。

しかし、我が家って何故にこんなたくさんギターがやってくるのでしょうかぁ?
私は嬉しいんですが、、、、、、、他に11本あるので、、、いろいろと、、、
気になりますよね。

晩酌









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電気代

前月比-4,389円でした。



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小川町界隈11~終

なぜかブログを更新しないと生存確認されるんです。
まぁこの年になればしょうがない。
あれだけ病気をかかえて生きてきたわけなのでねぇ。
でも心配してもらえるということは、とても幸せなことです。
感謝。

さて。

みんなで節電したから計画停電もお休みになりました。
ということで、節電モードは解除。
でも引き続き電気は大切に使いましょう。

今年になってからすでに小川町界隈には3度も出かけていたわけですが書いていませんでしたね。
というか、もういいような気もするのでこれで終わりにしたいと思います。

とりあえず書いておきたい2本だけ備忘録。

Klein L-45_8 ハカランダ
いつもは記事だけ書いて画像は載せてませんでしたが、こればかりはご覧に入れたい。

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おそらく「なんだこりゃー」って思っている方は多いと思います。
画像のアスペクト比は間違っておりません。

ナットレス&0フレットなのでヘッドのジョイント角度がすごいんです。
リュートみたいな感じになってます。

サウンドホールから中を見て、、へ~、、、、
フライングブレーシングという構造だそうで。
まぁ平たく言えば「竹造」や「竹千代」と同じようにブレーシングが放射状なわけです。
トップの指板裏からバックに向かって、まるでバイオリンの魂柱のようにブレーシング(というかプレート)が一本伸びていて、バックで接合して力木は弧を描いています。

で、音は?って?
ご想像通り、今まで聴いたことの無い音でした。
これだけの面積だから余裕の低音。
すごくタイトに出ます。
ボ~ンという感じじゃなくてパーンという感じ。
でも美味しいのは低音じゃなくてむしろ中高音でしょう。
素晴らしい音です。
極上の陶器を象牙の箸でたたいたような響きがします。

でねぇ、これデッドポイントが無いんですよ。
全域全音全部出ます。
ギターにしては完成度が高いと思いませんか?
なので、ピアニッシモからフォルテッシモまで全て美味しいんです。
ガンガンのパワープレイも全く問題ありません。
ググッたら押尾コータローさんも持ってました。

もう生産していないそうなので一応ここにリンクしておきます。



McPherson MG-4.5X PW
これはググればいろいろ出てきますので各自でお願いします。
オフィシャルはここですね。
なので形がこんなので構造がどうのこうとということは、控えましょう。
まぁ見てビックリしてください。
私がビックリしたことだけ書きます。

まず、ネックにメタルのロッドが入っていません。
カーボンプレートの補強だそうで、メチャメチャ響きます。
幅は47.5mm
鉄弦からギターを志した方は、面食らってしまうかも知れません。
クラシックギターを弾く場合、ネックの背に親指の腹を置くのでむしろ幅が広いほうが指の自由度が高く弾きやすいんです。
だからネックの断面は、いわゆる「かまぼこ型」なんですね。
鉄弦弾きだとネックを握って弾くので細身のVシェイプのほうがしっくりします。
このギターのネックは、両サイドが薄い「かまぼこ型」なので非常に弾きやすいネックでした。
手の小さい私でも親指で6弦ホールドOK。
もう少し手が大きければ握ってコード弾きできるでしょう。

最大のビックリは、トップ。
トップから指板が浮いているんですよ!
かなり重量があってトップも厚いのですが朗々と鳴るのはこれだと思います。
ネックエンド14フレット以降の指板がトップにくっついていないのでトップ全体が鳴ります。
それにしてもすごいこと考えますね。

鳴り方は、まさしくグランドピアノのような感じです。
私もピアノ弾きのはしくれですが、先日弾いたSomogyiよりも数段良い印象でした。
そもそもピアノという楽器は、どんな音楽にも使われる優等生。
しかも幼児から老人まで弾ける楽器。
なので演奏家の表現が余すことなく音に出ます。
楽器としての構造は複雑なんですが、極めればシンプルに思えます。
このギターもそんな感じがしました。
この奇妙ないでたちとはうらはらに安定した出音で、弾いていても安心します。
さっきのが極上の陶器なら、これは極上のガラス食器かもしれません。

珍しくオーナーも大絶賛。
オーナーと私の好みは裏返すほど違うんですが、こんなところに共通点があったなんて不思議でした。
まさしくフィンガーピッカーのためのギターだ!
とオーナー談。
でも歌も歌えそうな楽器だと思いますよ。
コブクロの小渕健太郎さんも持ってましたし。

詳しくはオフィシャルHPの動画をご覧あれ。
英語が不得意なのであまりよく理解できませんが。。。。
このMatt McPhersonなる社長は早口で、ま~良くしゃべるんですよ。
ギター作家ってこういう方が多いんですね。きっと(?)
で、この社長はもともとギター作家じゃなくてMathews Inc.という結構大きな会社の社長。
どうやら道楽から始めたらしとのこと。
だから常識にとらわれず、自分で考えた理想を注ぎ込んで作れるんだと思います。
こういう姿勢は、見習いたいもんです。


ということで、いつのまにかシリーズ化してしまった小川町界隈のギター巡礼も終わり。
この春の人事異動で転勤してしまったので、ギター屋さんが遠くて遠くて、、、、
会社帰りにちょっと、、、という気分で試奏するのが精神的に良いようです。
仕事に疲れて、わざわざ長い時間かけて行って、着いたぞ!さぁ!って意気込んで弾いてもねぇ、、
「音楽」が「音が苦」になってしまいます。

「感じ方」というのは、人間の数だけあります。
何をどう感じて、それをこうやって音にして弾きなさいという方程式は、ありません。
たったひとりの私が感じて自分勝手に文字にしただけのブログです。
ご覧の皆様は、ご自身のギター購入に関しての参考になさらぬよう心からお願い申し上げます。

とは言え、ギターをやめてしまうわけではないので、酒の肴になるくらいの記事は書くと思いますが、、、、



おまけ

震災から49日過ぎたのでCubase5でそれ!!と思ってたら、娘に先を越されました。
古い曲なのでカラオケなんてありゃしない。
某ブックオフでCDを105円で購入。
観月ありさですか。へ==。
歌ってたのが娘と同い年で産まれた月も同じって偶然かね?
容姿は相当違いますが、、、、、

それにしてもCubase5は、すごいです。
サラリーマンやめたくなりますね。



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