Tokyoハンドクラフトギターフェス2011
5月22日のこと、、、、
今年は、中村さんも山本さんも出展しないので行く予定にはしていませんでした。
が、やはり例のオーナーから電話があったので、軽い腰を上げたわけです。
朝も早よからいそいそと身支度をしていると、iphoneがプルプル。
熱が出たと、すごいダミ声のオーナー。
行けないから、行って来いとの命令がでたわけで。
ということで錦糸町へ。
気になるギターがあったので、真っ先におじゃましました。
MAIDAS GUITAR
ネットで見つけて一度実物を拝んでみたいと思ってました。
で、ブースへまっしぐら。
作者ご本人を見てビックリ。
昨年この場所で見かけたおぼえがありました。
確か開場の外、廊下にある休憩所で???
たずねてみたらそのとおり。
出来上がったこのギターを中村さんに見せてご意見伺いに来ていたそうです。
世の中狭いですねぇ。
丁重にご挨拶。
とても腰の低い方です。
弾かせていただきました。
当然のごとく、見たこともない形。
しかし奇抜な形のわりには、素朴な風合いがあります。
何となく、どこか懐かしさを感じてしまいます。
いつものように指弾きでポロポロ。
当然のごとく、今まで一度も聴いたことが無い音です。
おとなの音がします。
何か語りかけてくるような気がしますが、初対面なので何を言っているのかわかりません。
その辺のガキは弾くんじゃね~よ、、、という感じ?
私が弾くと5弦の全てのポジションがものすごく良く鳴ります。
低音のボリュームが6弦よりあります。
ネック側で弾くと、いやらしいほどささやきます。
これはひょっとして?
帰り間際にもう一度弾かせてもらいました。
今度はピックで。
!!!おお!別物でした。
ギターが吼えましたよ。
私はピックは苦手ですが、これだけ違うと逆に面白いです。
動と静、ジキルとハイドといった音です。
どちらかといえばピッカー向きですね、きっと。
ピックを持った右手の表現力が豊かな方だったらたんまらんでしょう。
初めてのプロトタイプとのこと。
なので、モノとしての完成度が高められればマーケットに出せると思います。
これは単なるキワモノではありません。
でも私が思うにピックアップは意識しないほうが良いかも?
こうご期待。
ということで、ぶらぶらと試奏へ。
小林大作さん
相変わらず良い音でした。
やはり私の趣味だと左側のシダー。
ESPギタークラフト・アカデミー
「学生さんの大切なオリジナルギターです。お手を触れないようお願い致します。」
との張り紙が、、、
こういった若い方の作品は是非とも弾いてみたかったっす、、、、、
Water Roadの増田さん
増田さんのギターは深く重くゴージャスに響くギターです。
いや~でも、ちょっと小ぶりのCouchiは気に入りましたね。
ぱっと鮮やかに、まるでそこに音が見えるように出てきます。
いろいろと暗い話題が多い世の中なので、こういった音に惹かれます。
Marmaidのインレイも実に美しい。
でもこのピックガードは、どうもね。
なんとなく泣いているようで、、、
政田一光さん
無口でまじめな方です。
そのまま音に表れているような気がします。
でもどこか熱いところが素敵です。
Yokoyama Guitarsの横山さん
12弦を弾かせていただきました。
オーダーがあったので作ったそうです。
モーリスにいた頃は18弦まで作ったことがあると言っていました。
王道かもしれません。
気持ちの良い、実に爽やかな音でした。
最近世の中に12弦が少ないので、どんどん作ってほしいところです。
Suzukawa Guitarsの鈴川弘也さん
鈴川さんです。
私のブログを見ている方であれば、もう何も書かなくても良いでしょう。
でも何といっても左側のOMのコアでしょうね。
「本日の一本は、このギター」です。
実に清清しい音がします。
鼓膜をわしづかみにされました。
竜馬が弾いたら「新しいニッポンの夜明けぜよ」と言うでしょう。
途中でおじさん3人に拉致されました。
横浜弦楽器のブース
私はクラッシックギター出身なのに現在ナイロン弦は苦手なのですが、弾いてビックリ。
トップはシダー、サイド&バックはヒバという世にも珍しいフラメンコギター。
ビックリ箱にように音がポンポン弾け飛んできます。
ガンガン弾いてしまいました。
これイケます。
欲しいところですね。
作った方はK.ヤイリの小池健司さん。
オソレイリマシタ。
帰ろうと思っているやさきでしたが、ひときわオーラを放っていたので立ち止まってしまいました。
Shine Ship Sound
なんとビックリ「戦うオヤジの応援団」の百太郎さんです。
初めてお会いいたしましたが、手記を全部読んでいたので、感激ひとしおでした。
大病を患い、自らの命を絶たれる寸前まで苦労された方です。
だからこのギターは、オーラに包まれていて当然でしょう。
書くと長くなりますので、お知りになりたい方は各自ググってください。
話に夢中なり1枚しか撮らなかったことを後悔しています。
左のギター、サイド&バックの材は「栃」です。
サップ(といって良いのか?)の入ったそれはそれは美しいいでたちでした。
製材もご自身でなされるということです。
その人となり、それまでの人生がそのまま音になっています。
弾いてて泣けそうになりましたね。
機会あらばもう一度お会いして見たい方です。
さて帰ろうっと、、、
会場を出て一服、、、とそこにMAIDAS GUITARの見山さん。
当然のごとく内容の濃い長話となります。
百太郎さんの「栃」ギターの話をすると、MAIDAS GUITARのブレージングも「栃」とのこと。
その話に花が咲きかけると、ひょっこり現れた百太郎さん。
偶然もここまで来るとゾッとします。
真ん中に私をはさんで初対面の二人。
気温が5度くらい上がったような感じがしました。
それぞれにそれぞれを紹介して「栃」の話をふると顔色が変わります。
ずーっと聞いていたいのですが、家に帰って小布施で売るCDを作らねばなりません。
それに私がその場にいないほうが二人のためには絶対良いのです。
丁重に挨拶をしてエレベーターへ。
肩を並べて会場に戻って行った二人に興味津々でした。
盗聴器でもしかけておけばよかったかな?
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