小川町界隈14
行こうぜ、という電話を3回もことわってます。
いずれも金曜の昼ころ。
今日行こうぜ、、といわれても急すぎるし、と二の足を踏んでいたわけでして。
珍しく月曜の朝に電話があったので、じゃ明日と軽~い返事。
最近火曜日がやたらヒマなんですよね。
なわけで、昨日も昼から半休が取れてしまう。
のこのこ退社。
どうするかな?
電話でもしてみるか。
og3「早く上がれたんで、来れます~?」
オーナー「あのな~こっちが電話した時ゃ当日は来れねーって言うくせに、勝手に仕事上がっといてすぐ来いとはどーゆーことだ?あ~?仕事だったら怒るぞ、おい、だいだいお前はなぁ、、、ガミガミガミガミ、、、、、」
いかん、、機銃掃射をくらってしまった。
まぁそりゃそうだわな、、、、、
オーナーってグループ会社のNo,2だし、私ゃ平社員。
そんな時間に電話するほうが間違ってたwwwww
んじゃ、久しぶり秋葉原でも行ってみるか。
メイドをかき分けながら駅を出てビックリ。
うぉぉぉ~い???
ラジ館が無い!!!
どーゆーことだ?
俺の青春を返せ!!
っま、しょうが無いです。
最後に入った時は、そのカケラもありませんでした。
いつものようにケモノ道を歩いて行きます。
USBグースネックLEDライト150円。
16GbのUSBメモリ519円。
得した気分でお買い物。
相変わらずの秋葉原は、まだ健在です。
久しぶりの青爺。
親切なお店の人。
いつ来ても敷居が低くて良い感じ。
オーナーが来るまでボーっとしててもしょうがないから何か弾かせていただこうかしら?
Sergei de Jonge Classic Model ハカランダ (2008)
以前から興味があったんです。
やっぱりクラッシックギター作家です、この人。
ギターの格が違う。
目がさめるよな引き締まった響き。
ピアニッシモからフォルテシモまで素晴らしい表現力。
無言になる私。
もう、、、右手が気持良くてたまらない。
クラッシックギターは、鉄弦に比べて体にストレスかかからない。
60過ぎたらもう一回始めようかな?
と悦に入ってるとオーナー様ご来店。
おー!
なんて、ご機嫌じゃん。
薦めてみるけど、うわの空。
お目当てはこっちなのね。
Roy McAlister Model C cutaway custom アフリカンブラックウッド 12Fジョイント (2012)
こりゃ~参った。
ブラックウッドだというからさぞかし偉そうな音かと思ってら正反対。
柔らかく艶かしい音だ。
耳がトロけてしまいそう、、、
あ、っぁぁ、これ気持ちいい、、、
1~2のプレーン弦の音が特にいい、、、
由紀さおりさんみないな感じ。
青爺のHPに「もっちりふっくら」と書いてあるが、まさしくその通りだ。
立て続けに3曲弾く。
珍しく黙って耳を傾けるオーナー。
ご購入ですか?
「いやー車買い換えちゃってさ」
は?
プレミアムオーディオとかで18個もスピーカーがついてるんだと。
そういえばオーナーは、オーディオマニアだったっけ。
それに45kgもあるレコードプレーヤーも買ったんだとさ。
送れないから名古屋まで取りに行ったというし。
なに!もう一台マイクロのレコードプレーヤーも買ったんだって?
ターンテーブルをエアで浮かせるやつだとかで、、、、
おいおい、何しに来た、、、、
「今日は、持って帰られます?」
と店の人。
ん?すでに買ってたの?
これとちがうRoy McAlister、、、、
ギブソンのJタイプをちっちゃくしたボディ。
しかもサンバースト、、、、、
「俺らしくないだろ?」って
?????????
弾く。
悪くないけど、こういう趣味じゃないでしょう?
「この手の音のギター持ってないんだよね」
まぁ確かにそうだけど。
モデル名は、なんてーのこれ?
オ「うーんと?なんてったっけな?」
店「あれ?なんでしたっけ?」
こら!
で、また弾く。
古谷さんのギター、何度弾いただろう?
Furuya Guitars A-500 OM ローズ (2008)
久しぶりのご対面だ。
2008年Tokyoハンドクラフトギターフェスの出展品なので、一度弾いたことがある。
あれから4年、誰に弾いてもらったのだろう?
大事にされていたらしく傷一つ無い。
良い感じに音が育っている。
ブログには書いとくもんだなぁ。
縁は異なもの味なものとはこんなことなんだろうね。
「関西の方で24万で出てたけど売れちゃってたねぇ。」
なんて話すオーナー。
うん、そうだね、どこかのブログで見たことある、それ。
外は雨。
さすがにギター持って歩く気にはなれません。
傘をさして路地を入る。
「神田に来たんだから神田らしいもの食おうぜ」
そういえば、いつもラーメンだったしね。
しかしだ、、、、
オーナーの名前と1字違いの名前の店の前で傘をたたむ。
ラーメン屋だった。
ご馳走様でした。
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コメント
私のギター放浪の旅の原点となったog3さんのブログ
小川町界隈との題にすでに心躍りながら拝読させて頂きました。
やはり、og3さんの書かれる文章に引きこまれております。
マキャリスター気になっていたギター12Fジョイント
関西からは遠くて行けないけれど、青爺は憧れの聖地です。
そうですか、サーゲさんクラギの作製家さんだったのですか!
どうりで鉄弦も甘くてヨーロピアンなサウンドなわけですね!
私も最近鉄弦のハイポジションのセーハが辛くて
ついナイロン弦を持ってしまいます^^;
そしてそして、マキャリスターの12F
実際に弾くと甘くて深い鳴りなのだろうなぁと想像してました。
もっちり・ふっくら 1,2弦の音を想像するだけでブルっときました^^
古谷さんの、そうですか 青爺さんの音がこなれて来ているのですね
4年経つとギターも落ち着いてきて良い感じなのでしょうね
そして関西の古谷さんの(笑
思わず(^v^)
古谷さん独特の木の音、クラギのようなサウンド
アメリカンな鉄弦の音と対局にある音ですよね
今日もブリちゃんを弾いた後古谷さんを弾くと甘いサウンド
とても耳に心地よく響いてました。
投稿: ササン | 2012年7月 5日 (木) 午前 10時48分
ササンさん>>
ありがとうございます。
最近コメント欄がササンさんのブログになりつつあるのが、大変嬉しいところです。
ヽ(´▽`)/
クラッシックギター作家の鉄弦と鉄弦作家のクラッシックギターって、それぞれの生い立ちや音楽観で楽器制作へのアプローチが違っているところがやたらと興味深いんです。
私が弾いたところではSergei de JongeやBert Kwakkel、Lowdenや古いMartinなど。
日本だったら中村さんもそうだし、本郷さんや鈴川さん、古谷さん、K.ヤイリの小池さんもそうですね。
ヨーロッパからアメリカに渡った移民が持ってたギターに張るガット弦が無かったから鉄弦になっちゃって、そのまま世界に広がったということなんでしょうが、そのままあらゆる民族に浸透していった、というのは実に摩訶不思議な楽器だと思いました。
じゃ日本はどうなんだ?って思った時、竹ギターやくり抜きギターに出会ったわけです。
私のような素人だと、そこに結論じみたことを見つけることはできませんが、自分でも良く解らない何かに取りつかれたような気分で竹ギターやくり抜きギターを弾いています。
長くなっちゃいました。
あっ、、これ記事に書けば良かったっすね。
投稿: og3 | 2012年7月 5日 (木) 午後 06時56分
くりぬきギターの響き
音源を聞かせてもらっただけですが
心の奥底に共鳴してくるように思いました。
竹ギターもくりぬきギターも気の本来持つ響きを
そのまま音として出してくる。
クラギの音もどこか郷愁を帯びた響き
日本人のDNAに宿っている音の記憶があるのでしょうか
私の場合はある音に思い入れを持ってそればかりを
弾いていると、ふとした時に全くそれとは別の音が気になったり
元来が浮気性なのかもしれませんね^^;
投稿: ササン | 2012年7月 6日 (金) 午後 12時46分
日本人のDNAですね。
小さい頃から聴いていた西洋音楽の音が、体中に染み付いていて、それに気づくのが遅かったような気がします。
竹ギターにせよくり抜きギターにせよ、西洋の歴史あるギターに比べて難しく、弾いても弾いても自分の思うような音を出すまでにはいたっておりません。
ギターも人たくさんの出会いがあったほうが、豊かな人間になるでしょう。
私もどんどん浮気します。
投稿: og3 | 2012年7月 7日 (土) 午前 12時57分