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2013全国小学校管楽器合奏フェスティバル東日本大会

20130210b

行ってきました!

休日なのに早起きして。
こっそり出かけようと思ったらカミさんがのこのこ起きてきて。
いつも通りの朝の食卓。
あぁそういえば来年は銀婚式だなぁ

いざ花の都、東京へ。
久しぶりの渋谷だ。
でも朝は、けっこう静かな街なのね。

渋谷公会堂。
余裕で着いたのに長蛇の列。
そりゃそうだよねぇ、小学生ひとりにお父さん、お母さん、兄弟、おじいちゃん、おばちゃん、親戚が来ればすごい人数になる。
午前の部だけで11校。
1校50名平均としても、客席は大変な数になる。

一人最後尾に並ぶ。
折り返された列が進むとすれ違いざまに同じ学校の父兄の挨拶やら入場券の手渡しなどがあり、見ていてとてもほほえましい。

あれ、入場券はピンク色だぞ?
実家の弟からYAMAHAに手配してもらったのはプログラムの末尾にある切り取り記入式の入場整理券。
ふ~あ~ん~~~~不安、、、これで入れるの?
思わす係りの人に聞く。

「あのぅ、これで入れるんですよね~?」
「あぁ。教育関係者の方はこちらです。」
「?!!!!」
列から出されて、関係者の入口へ。
まじか!?!?!?!?
まるで水戸黄門の印籠だ。
長蛇の列を横目で見ながら渋谷公会堂へ入る。
いいのかな~?

開演。
そこには子どもたちが成長してきた音。
4年生10歳で管楽器を吹き始めても、最初はきちんと音を出すことなんてできませんよね。
肺活量も腹筋も少ないからハリのある音も高い音も出せないし、指使いも全部おぼえなきゃいけない。
小学生のくちびるは、ちっちゃくてプニプニしてるから、出てくる音がものすごく柔らかい。
だからラッパの先からお花が咲いたり星が飛び出したりしている感じの音。
だんだん体が大きくなってゆくと当然音が変わってゆくわけです。
おとなになるとゴジラみたいに火を吹くような音が出せるようになる。
つまり上手になってゆく自分がわかるんですよ。
スポーツの世界だと記録や採点や得点という数字で出てくるからものすごくわかりやすい。
でも音楽の世界だとそれをきちんと評価してあげる人が必要なんです。
それがここなのね。

じっと座って聴くわけですが、どの小学校もめちゃくちゃ上手い。
さすがにここまで来た理由がわかります。
どうだったこうだったなんて詳しく全校書くと書ききれません。
ただどの学校もそれぞれに個性があって面白い。
フェスティバルという形式なので自由度が高いんです。
演奏のクォリティを目指している学校、マーチング主体の学校、ステージドリルを披露する学校、歌や踊りを交えて自分の地域を紹介する学校等色々あって見ていて飽きません。

我が母校は、今日のために新調したカッチョイイユニフォームでお出まし。
肩には「ハピネスみなかみ計画」のシンボルマーク。
やるなぁ弟、おみごとだよ。
でっかい上毛かるたを作ってき群馬県&みなかみ町を紹介してました。
”水上、谷川スキーと登山”
そのかるたに描かれているのはスキーをしている「ぐんまちゃん」
「ぐんまちゃん」って2012ゆるきゃらグランプリ3位なんですよ、知ってました?

過疎化のため一昨年2校統合してできた新たな金管バンド。
「ハッピーウィンドバンド」という名前なんだそうです。
37名という編成は、他の学校よりは少ないほう。
というよりめちゃくちゃ少ない、、、一番人数が多い学校は90名もいましたし。
でも聴こええてくる音は、全然変わりません。
むしろシンプルで音の分離が良いから、一人一人の気持ちが伝わってくる。
素直で軽やかな音。
春の野山を描いた水彩画のような感じ。
おとなには出せない音です。
その演奏は、もう感動感動感動、、、、、
心洗われる思いですね。
涙でます。
40数年前の原点を思い出してしまいました。
今度また地元に帰ってもう一回聴きに行きたいと思います。

備忘録
特別参加団体の部でやって来た仙台の小学校。
楽譜も楽器も全部寄付なんだそうです。
でもそんなのは全く感じない元気な演奏。
女の子は全員ミニーマウス、男の子は全員ミッキーマウスという衣装。
指揮を執る先生は、加えて燕尾服を着て例のシルクハッットかぶって、例のミッキー手袋までしてる。
これは楽しいぞ~~~~!!!!!
体中で演奏してる感じ。
この小学校もう一回見たいなぁ。


全国小学校管楽器合奏フェスティバル
全校表彰されます。
各地から選ばれて、ここに来て演奏することに大きな意義があるわけです。
優劣も勝ち負けもありません。

本来音楽はそうあるべきです。

良い一日でした。
さて、おいらもがんばろうっと。


















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コメント

og3さん、おはようございます。
ウチのカミさんが小学生の頃、合奏をやっていて、それは
それは練習が大変だった、と述懐してます。
この記事の子ども達もたくさん練習したのでしょうね。
まさにog3さんらしい感性と言いますか、いいお話でした。
・・・原点なのですね。

Toshi

投稿: Toshi | 2013年2月11日 (月) 午前 07時44分

Toshiさん>>
自分の子どもであれ他人の子どもであれ、その成長を見たり感じたりするのがとても好きなんです。
私も子どもの頃そうだったようにその本人たちは全くその自覚がないんだと思います。
やがて年をとってくると当時の重要性が理解できるようになり、同じことを考えるようになるのではないでしょうか?
自分の「原点」に気がついたのは、つい最近です。
もう遅いですよね(^-^;

投稿: og3 | 2013年2月11日 (月) 午後 12時13分

og3さん、はじめまして。
仙台の小学校で燕尾服着て、シルクハットかぶっていた者です。
ある保護者がこのブログを見つけて下さいました。
記事にしていただき本当にありがとうございます。
このように、初めて私たちの演奏を聴いて下さった方に楽しさが伝わったこと、とても嬉しく思います。
もう一度聞いてみたいというのは、最高のほめ言葉です。
また来年も東北の学校が呼ばれるように、私たちの学校の後輩たちが数年後東京のステージに再び呼ばれるように頑張ろうとも話していただけに、嬉しかったです。
被災地の代表として、音楽を通して感謝の気持ちが伝えられたなら最高です。
私たちの学校だけでなく、被災地のたくさんの学校で、楽器や楽譜、演奏会補助金など、たくさんの支援をいただきました。全国の皆様に心より感謝申し上げます。ただ、誤解を与えてしまったことをお詫びいたします。私たちの学校の楽器はすべて震災関係の寄付ではございません。45人のうちの一部の子が、震災関係で寄付いただいた楽器を使わせてもらっています。アナウンスをした子のサックスは、日本サキソフォン協会からいただきました。
今後も、私たちの演奏が復興の希望の光となるよう頑張ります。ありがとうございました。

投稿: | 2013年2月21日 (木) 午後 11時52分

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