あまちゃん「潮騒のメモリー」最後の謎解き
高3の秋、朝も早よから上越線各駅停車に乗り前橋の映画館へと向かった。
封切りの日、見たのは「野生の証明」
中学の頃から、狂ったように横溝正史を乱読し、映画化されるやいなや手弁当で上越線に乗り、前橋や高崎の映画館に入り浸っていた。
まぁその流れか、角川映画に没頭していたわけです。
原作を先に読んでしまった「人間の証明」は、げにつまらなく感じたという失敗があり、「野生の証明」は買ったまま読まずにとっておいた記憶がある。
当時、映画館というのは現在のように「入れかえ」ではなく、一度入ると一日中いられた。
その日は「野生の証明」を2度見た。
主人公、味沢岳史役の高倉健さんは、死ぬほどカッコ良かった。
中途半端におとなになりかけている高3は、こんな男になりたいと真剣に思った。
長井頼子役の薬師丸ひろ子さんは、なんの理由も無くただただ可愛い。
その声に耳ごと脳みそが持ってかれた。
なんて澄んだ声なんだろうと。
頼子が味沢の胸の中で「お父さん、、」と言いながら死んでいくシーンは、なぜか泣けた。
高3だったのに、、、、
もとい、、、
「あまちゃん」を見るのは、ほぼ週に一度の土曜の朝。
平日は、出勤してる時間だし、もともとテレビ嫌いなオヤジだし。
カミさんは毎日欠かさず見ている。
その前のラジオ体操からず~っと。
どうやら週に一度でも物語がなんとなくわかってしまうと言う作りらしい。
153回の放送。
海女カフェで鈴鹿ひろ美が「潮騒のメモリー」を歌っていた。
隠れ薬師丸ひろ子ファンなので速攻で耳コピ。
ピアノで弾いていると、、、、
「おとん、そのキー違う」と娘。
「いや、これであってるって」
「違う~!絶対違う!」
「あってるってば、間違いないって!」
お互い自信があるのが音感だけなので、一歩も譲らない。
口論の末、取っ組み合いのケンカに、、、、、
なれば面白いのだが、体力には全く自信が無い二人なので、iphoneにかじりついた。
で、ようするに二人ともあっていたのである。
潮騒のメモリーは、劇中で何度も流れる。
娘は、ヤンキー春子や潮騒のメモリーズやog3の大好きな有村架純チャンの歌を聞いていた。
でもってこのキーは「Cm」なのだ。
しかしこの物語の後半の見せ場で鈴鹿ひろ美が歌っていたキーは「Dm」なのである。
メデタシメデタシ、チャンチャン、、、、
じゃない、、、
おい?ちょっと待てよ?
鈴鹿ひろ美って音痴うつろいやすい音程という設定じゃなかったっけ?
大事な本番でいきなりキーを変えるか?ふつう?
ヤンキー春子にいじめられながらボイトレされてたよね?
春子が教えりゃキーはCmのはずだし。
そういえば、そのとき春子は確かにCmでのメロディーをピアノ弾いてるシーンがあったぞ?
まてよ~?????
その後~154回
「わざとだったりして」
「今日じゃなくて、今までのよ」
「言ってましたよね、確か、歌手志望じゃなかったって」
「しかたなく、わざと、最初から?」
「なわけないよね やだやだ知りたくない 考えたくない」
~という春子と太巻のセリフ。
そして、
「~封印していた歌を歌いたい~」と鈴鹿のスピーチ。
「プロだわ!、、、」と春子。
「~真相は本人にしかわかりません。」という秋のナレーションで終ってる。
う~~む、、、、、、
最終回の一番最後に流れる「潮騒のメモリー」の回想は「Cm」
秋→メモリーズ→春子、と歌ったあと、、
東北チャリティーコンサートで赤いドレスをまとった鈴鹿ひろ美が歌い
元に戻って終る。
ちゃんと歌ってるよ、、鈴鹿ひろ美が「Cm]で。
あ゛~どーゆーわけだ~~~
「Dm」で歌ったあとに「Cm」かい?
どんな歌手でもコロコロキーを変えて、あんなに朗々と歌える人ってそうざらにはいないぞ?
そうか、そういうクダリだったのか。
鈴鹿ひろ美は、大物歌手だったんじゃん。
それにしてもNHKもやるね~
これだけ「地元」を意識させたドラマは無いよね。
GMT満載だよ。
http://www.tunecore.co.jp/artist?id=15290
ホントは、こんなこと書いているヒマ無いんだけど、、、、
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