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2014年6月

キオク

シュテインビルトは、様々な人種、民族、そして「NEXT」と呼ばれる特殊能力者が共存し、その「NEXT」能力を使って街の平和を守るヒーローが存在する街。
「NEXT」が特殊能力を使える時間は、5分間。
おじさんヒーローであるワイルドタイガー鏑木虎徹は、年齢とともにその特殊能力が使える時間がじょじょに短くなってゆく。。。。。


もとい、、、、

この4月から花の都へ勤務することとなり、環境にもだいぶ慣れたはずだが、いざ家に帰ってみると自分の道楽に使えるだけのエネルギーが残っていないことに気づく。

晩酌して、飯食って。
気がつくとギターを抱えたまま寝ている毎日。
「お父さ~ん、お風呂に入ったら~」と、おこされると既に深夜。
パソコンに興じる時間も無い。
てなわけで、一月ぶりの更新。

6月14日

おそらく同じようなことを感じている連中が集まった、中学校の同窓会。
4年毎のはすだったが、既にこの世にいない旧友が4人になってしまったので、2年毎にしようということになった。
それに一度も出てきていない恩師がいたので、スケジュールを合わせたというのもある。
というわけで北は北海道、南は九州から駆けつけてくれた同級生もいた。

お~!、、、と飲み始めると途中からキオクが無い、というのがいつもの私。
久しぶりなんだし、おぼえていないというのは、なんとなくもったいない。
というわけで今回は抑えながら飲む。
極めて珍しいよ、それ。
若い頃は絶対できなかったし。
できるようになったというのは、特殊能力が衰えてきたから?

乾杯とともに席を立つ「お友達」
ビール瓶片手に仲間のところへ。
おい、お膳食えよ、、、

おいて行かれるつもりでのんびりと飲む。
そこにいた全員と話ができた。

そして恩師。
いったい何年ぶりだ?
担任ではなかったが、中学生だった自分に多大な影響を与えれくれた恩師だ。
ちょっとやそっとじゃ語れない。
現在そんな教師は、いないだろうし。
積もったまま腐りかけている話をする。
1,2,3、、、、、9,10と包み隠さず全部話す。
全てオフレコですみません。
しかし、最後に「それがお前さんの人生なのよ。」と言われて、スッキリ。

背中合わせに座っていたのは体育の先生。
そのとき先生は23歳だったとか。
いつも出席してくれる恩師だ。
ビール注ぐといきなりキオクの引き出しが開く。
保健体育の最初の授業。
「お前らは、男だから自分のモノは良く知ってるだろ。しかしなぁ、ここに女の子連れてきて見せるわけにはいかないんだよ。だから俺が授業やるんだ。わかったか~」
あぁ男になったなぁと思った瞬間だったね。
中学生になったことを感じた一言でした。
そんな話を肴に酌み交わしました。

あたりを見渡す。
そこには同級生の「音」があった。
人間、ひと山越えた年齢になると、容姿、体型が一変する。
悪くなることはあっても、良くなることは無い。
誰だっけアイツ?ってな顔になっていたり、デブになっていたり。

それにひきかえ不思議と「声」は、ほとんど変わらない。
しゃべり方のクセも変わらない、というか直らない。
懐かしい響きが耳をくすぐる。
顔を見ても思い出せないキオクが、その声で思い出す。

そんな声で、そんなしゃべり方で、、私は「ちゃん」づけで呼ばれる。
この年で、この顔でだ、、、
同窓会の会場でなければ、けっこう薄気味悪いかもしれない。

「ちゃん」づけは、中学まで。
高校では、名前だった。
大学では苗字で呼ばれた。
現在の生活の中で「ちゃん」づけで呼ばれることはまず無い。

「ちゃん」づけで呼ばれた後の会話は、懐かしくも、恥ずかしくも、臭くも苦くもある。

しかしそれを嫌う人もいるだろう。
あれから40年経ち、多くの収入や、社会的地位を獲得した人にとっては、その人なりのプライドがそれを許さない場合がある。

昔の自分に蓋をして生きるか、全部晒して生きるかは、自由だ。
私は、金もプライドも無いので、脳味噌が相当喜ぶ。
ずっと使わなかった一部が活性してくる。
こち亀の日暮のような感じだろか?
特殊能力だろか?

そんなのが30何人もいるのだから、そこは中学校の雰囲気そのもの。
たまには、冷静に飲むもんだな、と自画自賛。

2次会、3次会、宿の部屋に帰って4次会。
飛んでいないキオクがある。

そして最後の楽しみ。

20140628a

行きの新幹線の中からFBにメッセージ入れたら持って来てくれた友達。
ありがとう。
美酒だ。
あまりにも鮮やかなので飲むほどに酔いが醒めてゆく。
これは、活性純米酒。
私もちゃんと活性しました。

「おい!朝起きたら、無かったぞ~」と、、、

すみません、私が全部飲みました。

次回もお願いします。
m(__)m

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