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2014年10月

神保町界隈3

エレベータに乗って下がる。
6階、、、茶道部、、、
無理だ。絶対。そんな上品じゃない、、、

5階。
華やいでいる、とても。
私には場違いな雰囲気だし。。。
階段を下りてゆくと目が泳ぎだす、、、、

そこで、いきなりギターやマンドリンを持った女子に出くわす。
マンドリンクラブだ。
「おとん、あと10分だけど聴いてく?」
やっと自分に戻った気がした。
まんまと罠にハマった気もしたが、、、

満席なので入り口に立って拝聴。
マンドリン、マンドラ、マンドセロ、ギター、コントラバス。
見慣れた楽器にほっとする。
やおら演奏が始まると落ち着く私。
柔らかい、ものすごく柔らかい音色だ。
マンドリン系はスチール弦だからもっと金属的な音がするはずなんだけど、女子が弾くとこれほど違うものなのかと。
心地よい音に包まれ、しばし心は無に。

正気に戻ったところで再び見物へ。
と言っても私の人生に無い事だらけ。
家政、文芸、華道、デザイン、服飾等々、、ゴメンなさいの連続だ。
来年は絶対カミさんも連れてこよう。

室内楽団とかフォークソングクラブとかあったけど時間が合わなかったし。
地下からはケイオンらしき音もしてたけど、ドアを開けただけで、、、

1階に戻ると特設ステージで吹奏楽が始まった。
聴こうぜ。
と、二度ビックリ。
なんて柔らかな音色なんだと。
真綿で力いっぱい顔を包まれるような心地よさがある。
これも女子力と言うんだろうか?

「他も行ってみる?」
そりゃ行くでしょ~

中学高校の文化祭もやってるけど入れないのね。
女子中、女子高だから無理もない。
さすが、ちゃんとしてますね。
ということでog3も校内の写真は掲載しておりません r(^ω^*)))

歩く、歩く、歩く、a look じんぼ~ちょ~

2号館、工事中でございます。

3号館へ
入るときいなりロビーでは有志人狼同好会が人狼カフェで人狼ゲームをやっていた。
とらえかたによってはちょっとカオスなんだけど、違う意味でこれもほっとする図だ。
これ以上は黙秘だが、、、、

「おとん、こういうの好きなんじゃない?」
と3階へ。
勝手知ったる自分の娘、、、
またカモになった気分がした。

二胡サークル。
「体験弾きやってます!」の時間だった。
そっとドアを開けると、チャ、チャ、、チャイナ服の女子が、、、、
ヤバっ、ネギをしょってきてしまった、、、、
中では大学生らしき男子二人が湯気をあげている。
覚悟を決めていすに座り、二胡を手に。
こうやって構えて、、、あ、弓の持ち方、それであってます、ご経験は?
ありません!初めてです!でもコントラバスやってました。
どうやら同じらしい。
二胡は二本の弦の間に弓が挟まってる。
向こう側を弾けば高い音の弦。
こっち側を弾けば低い音の弦。
弓の使い方、音の出し方はコントラバスと同じなのね。
高い弦はG
低い弦はC
二本の弦の音は5度ちがう。
ということは、ギターと一緒のわけよ。
指板もフレットも無いけど、そこはヴァーチャルでいいわけだ。
チョ~~~~面白い!
あっという間にハマる、どころの騒ぎじゃない。
押さえる左手の指先へ弦の振動がダイレクトに伝わってくる。
これは快感だ!
楽器の向きがついついギターになっちゃうのでなおされるが、要領をつかむとすぐ簡単な曲が弾けてしまう。
ビブラートが泣けるほど気持ちよい。
ギターなんてもんじゃない。
さっさと自分の世界へ入って行くog3であった。

なので、チャイナ服の女子もさっさといなくなってしまった。
おしいことしたなぁ、、、

となりで猫の声(のような音)がする。
娘が弾いてるわけだが。
左利きなので往生してる。
チャイナ服の女子に高校生と間違われながら。。。

二胡は何種類もある。
蘇州二胡、北京二胡、上海二胡
二胡は故琴なので、他に高胡、中胡、板胡などある。
また京劇に使われるのは京胡と言われ竹でつくられている。

なに?「竹でつくられている」だと?

今、思いっきり二胡にハマって現在進行形のog3です。

to be continue

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神保町界隈2

入試の時は建物の前まで、入学式の時はロビーまでだった。
男子高校出身のオヤジにとって、女子大の敷居は、この上なく高い。

すずらん通りを出て、左に目をやれば、入り口に数えきれない女子がいる、、、

娘を頼りに入って行くが、サークルのチラシを配る女子学生が両側に列を成して待っていた。

壮観な光景だ。

ここでひるむと父親の威厳が、、、などど柄にもなくくだらないことを考えながら、威風堂々を装って真ん中を歩く。
そんな親父に向けて一気に視線が集まる。
はじける笑顔が眩しい。
みんないい目してるな~
使い古された言葉だが「青春」を思い出した。
そしてかん高い黄色い声とともに、手に手にチラシを持ってやってくるくる、やってくる。
血圧が上がる、おいらの心臓の位置はここだったのかと、、、、
こんな想いは初めてかも?
だから、なんとなく嬉しい気がするのは否めない。

何が何だかわからないうちに、ロビーに入っていた。

あれれ?娘はどうした?
私の背中にしがみついていた。。。。。
「オヤジシールド!」だと?
おいら楯かい?
おまえ、ここの学生だろ?

何やら用事があるらしい。
ちょっと行ってくるから、ここで待ってろって、馬鹿言うな、、、
ついて行く、15階まで、なんてでっかい校舎だwwwww

そこは大学祭の舞台じゃない場所。
大学ならでは、そこは独特の空気感がある。
歩きなれた場所なんだろうか、後姿は風が吹くようだった。

先生の部屋?それ教授の研究室じゃないの?
掲示板を真剣に見てる。
見慣れた省庁の掲示板と違い、色とりどりの掲示物が所狭しと張ってある。
あ~大学だな~いいな~

掲示板に吊るされたファイルから何やら取り出してバッグへと。
就活のセミナーらしいが?
ブライダル?ウエディング?ナンチャラカンチャラ?と?
父親としては、見過ごせない文字だし。。。。。
いづれは、と覚悟しなければならない時が来る。

頭の中でさだまさしの「秋桜」が流れた。

to be continue



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神保町界隈1

10月某日

この界隈に行くにしては、けっこう早起きの朝。
カミさんを仕事場に送り、家に帰って娘をと、見れば顔面工事中。
おい、、あとどのくらいかかるのさ?
まぁ急ぐ旅でもなし、、

連れ立って家を出る。

都営新宿線への乗り換えは、始発駅。
再び、三度、四度、どころじゃない、この駅には、普通の親子には無い思い出がしこたまある。
二人でここを歩くたびに、いろんな思い出話に花が咲く。
それにしても綺麗になったもんだ。
お前、毎日ここ歩いてんだろ?

そして神保町。
いったいここに何度来ただろう?
数えてないからわからない。

とりあえず腹が減ってる二人。
あそこに行こうぜ。
よし!

地下から地上へと。
そこは、最近馴染みになった出口。
さくさくと階段を上がる、娘のうしろをついて行く。
少し髪を染め、化粧した姿は、カタログから抜け出したような女子大生。
こんなの、初めてかも?
ガラにも無く少し緊張している私。
きっとひっぱたいたら中村さんのギターみたいな音がするだろう。

出るとすぐ交差点。
その向こうに大学がある。

おい?違うんじゃね~の?

すずらん通りはここじゃないぞ。。。。
他の出口、知らないって?
あのなぁ、、、、、

とはいえ地上に出れば水を得た魚のように神保町界隈を泳ぎだす。
1年前がうそのようだ。

路地へ入ると目当ての店がある。

さぼうる
のとなりの、さぼうる2

大学生の頃から一度は行ってみたかった店。
神保町界隈に来るたび、何度も店の前を通り、いつか来ようと心に決めながら、何故か果たせなかった。
はっきり言って、、、、ある意味、憧れていた。

既に娘は、何度か来ているようで、涼しい顔で列に並ぶ。
そんな姿がにくたらしいほどうらやましい。

店に入る。
古き良き、、昭和、、、そんなありきたりの言葉を書いてしまう私も昭和生まれだから、もうしょうがないしょうがない。

地下の席の通され、そして、、

20141023a

噂には聞いていたが、噂通りだった。
カレー皿とはいえ、娘を産湯に入れたベビーバスを思い出してしまう。
まぁこのサイズだったら目玉のオヤジが5人くらい入れるな。
このカレー、どこかで食べたことがあるような気が?
あっ、、、でも、そりゃないわな。
でもこの香り、、、ひょっとしてGABANだろか?
とにかく脳が、記憶が、踊る、、、
そしてこの柔らかいご飯はいったいなんだ?
妙だ、やたら妙だが何故か合う。
福神漬けも、やたら合う。
何故だ?どうして?
食っても食ってもまだ食える不思議なカレーだ、、、


その向こう、テンコ盛りのスパゲティーは娘が食らう。
どれどれってな具合で、途中とっかえっこしたりして堪能す。
バターの香りに包まれる、濃厚な風味のナポリタン
あぁ、初めて食べたのにこの懐かしさはなんだ????


食後は、こだわりのアイスコーヒー。
なんでこだわりか?ってそりゃ美味いからでしょ。
面白いのは「ガムシロップ入れますか?」って聞いてくる。
入れますっていうと最初からガムシロップが入ってくるのだ。
要するに、これが「さぼうるのアイスコーヒーです」という問答無用の自信があるからなのだろう。
追加料金払ってでもおかわりしたい気持ちがあったけど、お腹の中に余裕が無かったわけで。。。
飲み終わった後に、気づく、写真撮ってない、、、
あっ氷が芸術的だ!
味気ない製氷機のキューブアイスじゃない。
クラッシュドアイスだ、しかも限りなく透明に近いブルーだ!
う~む、おそるべし「さぼうる」だ。

めまいがするほど満腹の親子。
フラフラと路地を出る。

う~ん満足満足。

違う、これが本題じゃない。

今日は娘の大学祭なんだよ。

to be continue

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芸術の秋深し、私は何をする人ぞ

しばらくネット生活もお休みだ。
いろいろあって曲を作り始めると、どんどん広がってゆく自分の表現をなんとか実現したいと思うのは、玄人であれ素人であれ考えることは同じで、思うところの極みに向かってゆくのは事実だ。

我が家にあるものでナントカしよう思っても、そこにはやはり限界がある。
まぁ能力や技術が伴わない部分もあるが、、、

いまだに全てを使いこなせてはいないCubaseとはいえ、その音色にも限界がある。
まぁ、金を出してVTSを買えばいいのだけれど、、、、

ググって見るとフリーのVTSがあちこちに転がっているというのにぶち当たり、早速ダウンロード。

VB-1
なだこりゃ?というバーチャルベース音源。
iphoneのアプリのような出来だが、けっこう使えそうだ。
というより、音がリアルなのに驚く。
弘法筆を選ばすというが、そんな使い方が出来たらいいな、、と。

20141014d


Indepenndennce Free
買えば高いが、機能制限がついてる無料版。
だが、、この音は超リアルで目玉が飛び出たまま引っ込まなくなった。
ダウンロードとインストールで半日かかったが、そんな苦労も吹っ飛ぶ思い。
素人だったらこれで充分すぎる、と思うが、使ってみるとやっぱり正規版がほしくなる。
う~ん、うまい商売してるよな、、、、

20141014b


Model-E
おぉ!懐かしい!
と声が出る。
まぁアナログ音源のデジタルシュミレーションだから、しょうがない部分もある。
シンプルなレイアウトだが結構音は厚い。
使い方一つだ。

20141014c

synth-1
このインターフェースには思わず目頭が潤んだ。
ググルと扱いが難しいだとか知識が必要だとかマニア向けだとか、かなりヨケイナコトガ書いてあるがog3にとってこんな超簡単なモノは無い。
アナログ時代は、作った音を目で保存していたが、こいつはinitial soundにどんどん保存できる。
なんとも嬉しい。
昭和生まれでYMOを神としてシンセサイザーを弾いてた私とっては、これも神なのだ。
いじりだすと時間がいくらあっても足りない。

20141013a


んなわけで、しばし自分の世界へ浸ります。
年内は、ブログもFBもtwitterもかなり存在が薄くなると思いますので。


あぁそうそう、その前に報告。
DP-1の応援に行ってきました。
その成長っぷりにただただ唖然としたog3でした。
もーもちゃん頑張ってますよ~
ファンの方がYoutubeにUPしたようなので張っておきますね。




そうそうもう一つ大事なことを。
この前の記事の続きですが、クレオバンブーの中村さんからペグを頂戴いたしました。
これは、いずれまた記事に書きますが、取り合えずご報告まで。
中村さんありがとうございますm(._.)m

20141016a



あ~そうそうもっと大事なことを忘れてました。
12月にその竹ギター作家の巨匠である中村さんをお迎えして、竹ギターのイベントを企画中です。
詳細は、まだ全く決まってませんが、追って掲載いたします。
みなさん、これは乞うご期待ですよ!



といことはネット生活は、全然お休みならないじゃん、、、、


すみません、ということでどんどん続きます~







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FERNANDES GC-25

年取ったなぁ~と思う。
毎朝毎晩の通勤電車が体にこたえる年齢になりました。
休日ともなれば、節々が痛く、足腰がだるいこと。。。。
それを休めるのが「休日」なんだよと思うけど、そうは問屋が卸さない日が多いこと多いこと。

とりあえず今日は、何の予定もないので、ボーっとしてました。
昼寝から目覚めて、なんとなく疲れが取れたような気がしたので、とりとめもなくキーを打ちます、ポチポチと、、、

我がよき友よ、と言ってもギターの話。
とはいえ、都へのぼったわけじゃなくて、自分のギター、、、
久しぶりかも。
というより初めてのUPだわな。

13歳の時に手に入れた初めてのギター。
欲しくて欲しくて小遣いためて、両親を口説いて買いに行きました。
電車に乗って、バスに乗って行った楽器屋さんは「小池楽器店」。
店の奥に並んだギターの数々。
中学生の目には夢のように映りました。

このギターを買ったのをきっかけに、高校時代はこの店に入りびたるようになります。
ギター小僧の音楽の情報源といえば、雑誌、ラジオ、「小池楽器店」。
毎日毎日用も無いのに学校帰りには必ず店に入ってゆく、じつに迷惑な男子高校生でした。
弦を買う、カポを買う、レコードを友達に買わせる、、?
そしてこのギターもここで。
おまけに中学卒業と同時に友人か買い取ったMorris W20も小池楽器店です。

高校当時、フィルムコンサートというのを開いてくれましてね。
和洋問わず、有名どころのアーチストのライブ映像や今で言うプロモーションの18mmフィルムを近くの公民館上映してくれるわけです。
何があっても足を運んだ、私はきっと皆勤賞のはず?!
そのうち「何か見たいのある?」という話になり、あれもこれも、幾度となく土砂降りに無節操なリクエストをしてました。
とにかく何でもよかったんです、その年頃は。
でも、そのままおとなになってしったようでして、、
作曲も演奏も、はなはだ無節操なままのようです(u_u。)

小池楽器店
いつもお店には優しいおばあちゃんと、綺麗なお姉さんがいました。
ありがとうございます。
ここは私の原点です。

そしてあれから40数年。

FERNANDES GC-25

20141004a

2万1千円でした。
何故かきっちりおぼえています。

トップはアメリカ杉。
今で言うレッドシダーだと思います。
しかもこの価格で単板。
贅沢にも、けっこう厚めなんですよ。
今じゃ考えられませんね。
サイド&バックは、いい木目のローズウッドですが、おそらく合板でしょう。

中学3年生の時、卓球部だった私は、陸上部で砲丸投げの選手でした。
県大会に選ばれた時、家の中でフォームの練習をしてたら、ギターにつまづき、そのまま倒れ、トップを割ってしまうという涙も出ないほど悲しい思いをしました。
その時も小池楽器店で修理をしていただきました。
綺麗に治って戻ってきた時は、もう~嬉しいったらありゃしない。

20141004c

最近知ったのですが、FERNANDESの前身は新宿でクラッシックギターの卸売をしていた斉藤楽器とのこと。

ということは、当時のことをいろいろ考えたら生産はOEMのはずですね。
作ったのは、おそらく木曽鈴木か富士弦楽器か?といったところではないしょうか?
よく見ると「HAND MADE」とあります。
さて本当でしょうか?
情報をお持ちの方がいたら、お寄せください。

そしてNHKの「ギターを弾こう(1974年、講師は荘村清志)」に没頭。
テキストを注文しては、高3まで続けました。
にもかかわらず、何も知らない無鉄砲なギター小僧は、歌謡曲だろうがフォークソングだろうが演歌からロックに至るまで、何でもかんでもこれで弾いていました、とさ。


時々いろんなことを思い出しては、弾きます。
我が家でも、けっこうでかい音が出るギター。
甘く、深い、部屋中の空気を震わせるような音がします。
けっして今風の豪華な音ではありませんが。

でもって、疲れてたんでしょうね、ギターも。
あ~ぁ、、、

20141004b

人間に例えれば「疲労骨折」じゃないでしょうか?
割れて残ったポストを1弦が引っ張っちゃってビスまで浮いてます。

交換ですな、こりゃ。
どうするかな?と?
当時のまま、同じような、似たようなのペグを探すか?
はたまた我がよき友へのねぎらいを込めて、少々おごってやるか?

晩酌しながらゆっくり考えます。

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