神保町界隈1
10月某日
この界隈に行くにしては、けっこう早起きの朝。
カミさんを仕事場に送り、家に帰って娘をと、見れば顔面工事中。
おい、、あとどのくらいかかるのさ?
まぁ急ぐ旅でもなし、、
連れ立って家を出る。
都営新宿線への乗り換えは、始発駅。
再び、三度、四度、どころじゃない、この駅には、普通の親子には無い思い出がしこたまある。
二人でここを歩くたびに、いろんな思い出話に花が咲く。
それにしても綺麗になったもんだ。
お前、毎日ここ歩いてんだろ?
そして神保町。
いったいここに何度来ただろう?
数えてないからわからない。
とりあえず腹が減ってる二人。
あそこに行こうぜ。
よし!
地下から地上へと。
そこは、最近馴染みになった出口。
さくさくと階段を上がる、娘のうしろをついて行く。
少し髪を染め、化粧した姿は、カタログから抜け出したような女子大生。
こんなの、初めてかも?
ガラにも無く少し緊張している私。
きっとひっぱたいたら中村さんのギターみたいな音がするだろう。
出るとすぐ交差点。
その向こうに大学がある。
おい?違うんじゃね~の?
すずらん通りはここじゃないぞ。。。。
他の出口、知らないって?
あのなぁ、、、、、
とはいえ地上に出れば水を得た魚のように神保町界隈を泳ぎだす。
1年前がうそのようだ。
路地へ入ると目当ての店がある。
さぼうる
のとなりの、さぼうる2
大学生の頃から一度は行ってみたかった店。
神保町界隈に来るたび、何度も店の前を通り、いつか来ようと心に決めながら、何故か果たせなかった。
はっきり言って、、、、ある意味、憧れていた。
既に娘は、何度か来ているようで、涼しい顔で列に並ぶ。
そんな姿がにくたらしいほどうらやましい。
店に入る。
古き良き、、昭和、、、そんなありきたりの言葉を書いてしまう私も昭和生まれだから、もうしょうがないしょうがない。
地下の席の通され、そして、、
噂には聞いていたが、噂通りだった。
カレー皿とはいえ、娘を産湯に入れたベビーバスを思い出してしまう。
まぁこのサイズだったら目玉のオヤジが5人くらい入れるな。
このカレー、どこかで食べたことがあるような気が?
あっ、、、でも、そりゃないわな。
でもこの香り、、、ひょっとしてGABANだろか?
とにかく脳が、記憶が、踊る、、、
そしてこの柔らかいご飯はいったいなんだ?
妙だ、やたら妙だが何故か合う。
福神漬けも、やたら合う。
何故だ?どうして?
食っても食ってもまだ食える不思議なカレーだ、、、
その向こう、テンコ盛りのスパゲティーは娘が食らう。
どれどれってな具合で、途中とっかえっこしたりして堪能す。
バターの香りに包まれる、濃厚な風味のナポリタン
あぁ、初めて食べたのにこの懐かしさはなんだ????
食後は、こだわりのアイスコーヒー。
なんでこだわりか?ってそりゃ美味いからでしょ。
面白いのは「ガムシロップ入れますか?」って聞いてくる。
入れますっていうと最初からガムシロップが入ってくるのだ。
要するに、これが「さぼうるのアイスコーヒーです」という問答無用の自信があるからなのだろう。
追加料金払ってでもおかわりしたい気持ちがあったけど、お腹の中に余裕が無かったわけで。。。
飲み終わった後に、気づく、写真撮ってない、、、
あっ氷が芸術的だ!
味気ない製氷機のキューブアイスじゃない。
クラッシュドアイスだ、しかも限りなく透明に近いブルーだ!
う~む、おそるべし「さぼうる」だ。
めまいがするほど満腹の親子。
フラフラと路地を出る。
う~ん満足満足。
違う、これが本題じゃない。
今日は娘の大学祭なんだよ。
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コメント
わお!
お嬢さんの学祭に行かれたのですね。
私は神保町もおろか東京は横山町しかしらない
田舎者ですので都心の空気を日記から感じ取りながら
たのしく拝読させて頂きました。
神保町 すずらん通り さぼうる
なんだか都会の香りが
でもカレーにナポリタンは昭和の香り
片田舎の電信柱もないノッパラの側に
住んでいますと憧れの情景です。
お嬢様もすっかり女子大生さんが
板について都会の女性なのでしょうね
学祭の続きたのしみにしております(^O^)
投稿: ササン | 2014年10月24日 (金) 午前 10時17分