神保町界隈2
入試の時は建物の前まで、入学式の時はロビーまでだった。
男子高校出身のオヤジにとって、女子大の敷居は、この上なく高い。
すずらん通りを出て、左に目をやれば、入り口に数えきれない女子がいる、、、
娘を頼りに入って行くが、サークルのチラシを配る女子学生が両側に列を成して待っていた。
壮観な光景だ。
ここでひるむと父親の威厳が、、、などど柄にもなくくだらないことを考えながら、威風堂々を装って真ん中を歩く。
そんな親父に向けて一気に視線が集まる。
はじける笑顔が眩しい。
みんないい目してるな~
使い古された言葉だが「青春」を思い出した。
そしてかん高い黄色い声とともに、手に手にチラシを持ってやってくるくる、やってくる。
血圧が上がる、おいらの心臓の位置はここだったのかと、、、、
こんな想いは初めてかも?
だから、なんとなく嬉しい気がするのは否めない。
何が何だかわからないうちに、ロビーに入っていた。
あれれ?娘はどうした?
私の背中にしがみついていた。。。。。
「オヤジシールド!」だと?
おいら楯かい?
おまえ、ここの学生だろ?
何やら用事があるらしい。
ちょっと行ってくるから、ここで待ってろって、馬鹿言うな、、、
ついて行く、15階まで、なんてでっかい校舎だwwwww
そこは大学祭の舞台じゃない場所。
大学ならでは、そこは独特の空気感がある。
歩きなれた場所なんだろうか、後姿は風が吹くようだった。
先生の部屋?それ教授の研究室じゃないの?
掲示板を真剣に見てる。
見慣れた省庁の掲示板と違い、色とりどりの掲示物が所狭しと張ってある。
あ~大学だな~いいな~
掲示板に吊るされたファイルから何やら取り出してバッグへと。
就活のセミナーらしいが?
ブライダル?ウエディング?ナンチャラカンチャラ?と?
父親としては、見過ごせない文字だし。。。。。
いづれは、と覚悟しなければならない時が来る。
頭の中でさだまさしの「秋桜」が流れた。
to be continue
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コメント
いつもながらに素晴らしいテンポの文体に
まるでそこにいるかのように心臓が高鳴るoyagです(笑
そうですかog3さんは男子校だったのですね
何故か私も男子校 共通点が多いのですが
og3さんのように才能は開花することもなく・・^^
女子大いいでしょ 私の娘も女子大でしたから
娘にかこつけて学祭にこっそり行きました。
入口での高揚感!
ん~ すっかりエロおやじです(笑
投稿: ササン | 2014年10月25日 (土) 午前 11時36分
ササンさんも男子高出身でしたか!
ということは。お互い女子に免疫力が低い人生を送ってきたわけですね。
しかも最も多感な時期に、、、、
自分の娘とはいえ、忘れ物を拾いに行ったような気分でした。
ということでまだ続きます。
投稿: og3 | 2014年10月26日 (日) 午後 11時17分