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YAMAKI F-150(1973年)

自動車に例えれば「ワンオーナー」
よくぞ手放さずにいてくれた!
と、アコギ好きな私は、心から感謝したい
のですが、、、
30年くらい、ぽったらかしていたらしい
(^_^;)

とは言え、既に当時の購入価格を超える大金をかけてリペアされていました
その愛着は、並大抵ではありません

しかし、そのリペアに満足していないとのこと
うん、それ、スゴく良くわかります

実は、以前も我が家にやって来ましたが、お茶を濁す程度のことしかできなかったんですよ
それなりのプロがやったリペアにケチをつけることになりかねない
そこには、守らなければならない何かを感じてしまったのです
依頼者も何かを感じたのでしょう
しかし、またこのYAMAKIがやってきました

「もう~好きにしてください!」
と、ありがたい言葉を頂戴したので心置き無くやらせてもらいました
あぁ気持ちが引き締まる思い

リフレット、ナットとサドルが新調されていました
真新しいフレットは、気持ち良いね~
でも、ナットとサドルは、、、、、、、
う~~~~~ん
ど~しよ?

新規で作ってもOKだったんですが
ギターケースには、当時のナットが入ってましてね
なるほど!これか!と
意地で?真骨頂で?(爆
再整形&弦の当りを気が済むまでやり直しましたとさ(笑

そもそも1973年のYAMAKIは、ちゃんと鳴るのか?ってほどの頑丈な作り
太っとくて頼もしいほどの力木
もちろんスキャロップなんて入ってないし
ネックエンドの三角形ブロックは、ナニコレもの
YAMAKI愛好者は、これを梁と呼ぶらしいです(笑
そのせい?経年の木痩せ?
かどうか分かりませんが「もと起き」じゃなくて「もと反り」していました
僅かなのでそれが気になるか、ならないかは本人しだい
しかし、これは私には治せんなぁ~
かなりの大工事になるし
そもそも15Fより上なんて常用しないだろから、14Fまでちゃんと使えりゃいいのよ
ということで、毎日音を出しながらロッドをチョコチョコといじる

じっくり弾いてみると
眠っていた時間が長かったからなのでしょうか
実重量よりも、しっとり重く感じます
まだ含水量が多いのかな?
音の立ち上がりは、遅く、鈍い
しかし余韻は、深く長くとても素晴らしい
古都のお寺の鐘のような、無心の気持ち良さが響きます
これからの弾き方しだいで、まだ音が育つギターです

もしそれ以上を求めるのであれば
きっと名だたるショップへと持ち込まれるでしょう
ギターは、大衆楽器です
願わくば再びココに戻ってきて欲しい気もします

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おまけ
ボディと力木に間に張り付いていた紙
新聞紙らしいのですが、これを接着剤のガイドにして力木を貼り付けたものと思われます
剥がし忘れたのかな?
工場は、かなり忙しかったんでしょうね

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